政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
中国メディア・新華社発行の瞭望東方周刊で解説記事を執筆している拉爾夫氏はこのほど、「私はなぜ、毎年日本旅行をするのか」と題する文章を発表した。日本には中国人があこがれる精緻で素晴らしい物があり、さまざまな体験を通して、新たな発見があるからという。
初めて日本に来たのは2006年だった。中国では反日デモが繰り返されていた。反中感情を強める日本人もいた。到着したのは九州の空港で、飛行時間は1時間だった。日本と中国は限りなく近いのに、心の距離は近くなったり遠くなったりすると思った。
まず感じたのは「日本は静かな国だ」だった。庶民の生活は政治問題にあまり関係ないようだった。東京や大阪を除いて、高いビルはあまりなかった。木造の2階建て住宅に住んでいる人もいた。門のところに花や草が植わっていた。人は道をゆっくりと歩き、音や声を出さなかった。
日本のもう1つの長所は清潔さだ。飛行場や商業施設のトイレには、洗浄機能付き便座が付けられていた。トイレットペーパーはたいていの場合、2つ取り付けられていた。
中国人にとって、食べ物は日本旅行の大きな魅力だ。美味しくて親近感も湧く。まず、弁当式の和食。米飯はおいしく、おかずは精緻。漆塗りの容器はまるで芸術品。ラーメンや寿司の素晴らしさは、説明する必要すらない。駅構内にある小さな店も、おいしい食べ物を出す。「褒めるな」と言われても無理な話だ。
拉爾夫氏は毎年日本に旅行するようになった。東京、大阪、京都、奈良、北海道、箱根、伊豆、鎌倉などと旅先を広げていった。
買い物については、極端に熱心というわけではない。ただ、母親のために炊飯器を買ったことはある。今年(2015年)もすでに日本に行ったが、注目商品となった洗浄機能付き便座を買った。
拉爾夫氏は、日本を訪れる中国人はかつて、デジタルカメラを争って買ったが、現在は求める人が少ないことに気づいた。日本企業が、日中でほぼ同時に新製品を発売するようになったからという。
思い出深い品は、かつて購入した充電可能な電池と充電器だ。当時の中国では環境意識がさほど強まっておらず、同様の品なかった。友人に見せると皆が称讃した。拉爾夫氏は、「日本の環境保護製品は今後、中国人にとって人気商品になるはずだ」と論じた。
中国人が日本旅行を重ねれば「発見の旅を積み重ねて、見知らぬ土地がよく知る土地になる。両国の未来にとってはよいことだ」と論評した。…