政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
【アルバカーキ(米ニューメキシコ州)時事】米国が広島と長崎への原爆投下に先立って史上初の核実験を行った米ニューメキシコ州の「トリニティ・サイト」が4日、一般公開された。全米から観光客が詰め掛ける中、周辺では70年前の実験による健康被害を訴える「被ばく者」らが抗議運動を行った。
トリニティ・サイトは同州の米軍ホワイトサンズ・ミサイル実験場内にある。1945年7月16日、長崎に落とされた原爆「ファットマン」と同じプルトニウム型の原爆「ガジェット」を爆発させる「トリニティ実験」が行われた。近年は年2回、一般に公開されている。
観光客は午前8時の開門前から車に乗って行列をつくり、実験場によると、この日は過去最多の約5500人が訪問。爆心地に建てられたモニュメントや、そのそばに置かれたファットマンの模型の前で記念撮影するなどした。
コロラド州から訪れた放送局記者のアンナ・ワイラウフさん(28)は「私は原爆投下は間違っていたと思うが、そう考える米国人は多くない。戦争終結を早めたという『神話』を多くの人が信じている」と複雑な表情で観光客を見つめた。
一方、試験場のゲート前では、放射性降下物で被ばくしたと訴える周辺住民数十人がデモを展開。運動を束ねるティナ・コルドバさん(55)は「多くの住民ががんなどで亡くなったのに、政府からは70年間、説明すらない。謝罪と補償を勝ち取るまで運動を続ける」と語った。