政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
日本を訪れた中国人が、それまで抱いていた日本や日本人に対するイメージを変えてしまう体験をすることはよくある。中国医科大学の李渓源さんは、日本での実習で小さな感動をたくさん覚えたようだ。
【その他の写真】
皆さんは、知り合って1週間の人に感動させられたことはありますか?私にはあります。そして、その感動が生み出したものに深く考えさせられました。
2013年の1月、私は日本の病院で1カ月間実習しました。ある日、私が部屋に戻ると、突然電気が消えて、リビングから「Happy birthday to you」の歌声が聞こえてきました。誰かの誕生日なんだと思ったら、友達のナホちゃんが「ほら、あなた今日は誕生日でしょう、何ボーッとしてんの、早く来て」と私を引っ張りながらリビングに行きました。キャンドルの光が穏やかに揺れていて、その中にみんなの笑顔がありました。私は感動のあまり、言葉が出なくなりました。友達の手作りのケーキを食べて、メッセージカードを見て、思わず涙が出ました。その時、私は世界で一番幸せな人間だと感じました。
生まれて23年、誕生日が冬休みの期間だったので、友達と一緒に祝ったことはありませんでした。人生で初めて、しかも日本の友達に祝ってもらうとは思いもよりませんでした。彼女たちは私と知り合ってわずか1週間なのに、何で私にそんなに優しいのかどうしても分かりませんでした。ナホちゃんに「何で外国人の私にそんなに優しいの?日中関係の悪い今、私のことをほっといても不思議じゃないのに」と聞いたら、彼女は笑いました。「何言ってんのよ。日本と中国は兄弟のようなものよ。時々けんかもするけど、仲良くしないといけないの。それに国は国で、個人は個人だから、国が原因で中国人を拒否したら理不尽じゃない?」。
その言葉を聞いて、私はびっくりしました。ここに来る前、何度も親戚に「こんな時期に日本に行くのは危ないんじゃない?何かあったらすぐに逃げるのよ」と忠告されました。自分も正直、ちょっと不安がありました。でも実際は中国人だと知られても、困ったことは一度もありませんでした。逆に、病院の先生たちは分らないことを細かく説明してくれて、道に迷った時はいつも助けてもらいました。今振り返ってみれば、どれもが小さなことですが、その小さな感動こそが私にとっての宝物です。
「どの国の人に対しても親切に接する」という彼女の考えに感動させられました。…