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南方日報は8日、韓国ソウルで5日に発生したリッパート駐韓米国大使切りつけ事件に対する、韓国、日本、米国、北朝鮮の反応を報じるなかで、日本については「こっそり喜んでいる」とした。
事件の発生で、韓国国内には動揺が見られる。韓国メディアは、政府関係者の話として「このような微妙な時期にこのような事件が起きたことに、恐れおののき、慌てふためいた様子を隠しきれない状況」と報じている。韓国政府・外交部は5日、米韓両国がこの事件について外交問題とは関係ない事件との認識で一致したと説明しているが、朝鮮日報によると「外交部内外では韓国が米国に外交的な借りを作ってしまった」との認識が出ているという。
一方の米国については、韓国・中央日報が6日に「米国政府が非常に困惑している」と報じた。2012年9月に駐リビア大使が襲撃されて死亡して以降、同国では外交官の安全に非常にナイーブになっているという。中央日報はまた、韓国の外交官が「韓国は反米の傾向にあり、治安の悪い国」と米国世論が認識するのではないかと危惧しているとも伝えた。
事件に対して北朝鮮・朝鮮中央通信は5日、「米国に対する正当な懲罰。韓国民衆の民意だ」と評論。これに対して韓国政府は「韓国国民に対する煽り」として北朝鮮を非難した。同大使は南北統一運動団体である「民族和解協力国民協議会」の朝食会の席で襲撃された。朝鮮半島の統一、南北の交流を促進するイベントでの事件に、関係者は今後の活動への影響を懸念している。
今回の事件を「こっそり喜んでいる」のは日本だ。菅義偉官房長官は5日、金基宗(キム・ギジョン)容疑者が5年前に日本の駐韓大使襲撃未遂事件を起こしたことを挙げ、韓国政府に対して外国大使館の警備強化を求めた。また、日米韓3カ国が未来志向で共通の議題に対応することが重要だとの見解を示した。一方、日本メディアは外務省関係者が「米国内で韓国に対する批判が出ても不思議ではない。韓国は難しい対応に迫られる」と語ったとしている。
(編集翻訳 城山俊樹)