政治そのほか速
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【ソウル=吉田敏行】マーク・リッパート駐韓米大使(42)がソウルで市民団体代表の男に襲われ重傷を負った。
事件は、警備の甘さとともに、韓国で「第5の権力」と呼ばれるほど存在感を増した市民団体や活動家が野放しになっている実態を浮き彫りにした。
◆危険人物
「あいつを入れていいのか」。民族服を着たキム・ギジョン容疑者(54)が会場に入っていくのを見ながら、警官は主催者側の担当者にささやいた。それから数分後、事件は起きた。キム容疑者を会場から出すなど、何らかの対応を取ろうとしていた矢先だったという。
記者会見した地元警察幹部は「現場には署員3人、周辺に機動隊員25人が待機していた」と述べた。だが、現場周辺は政府機関など重要施設が集まるソウルの心臓部。機動隊員は常時配置されている。特別な警備は行われていなかったと言っていい状態だった。
キム容疑者は親北朝鮮の民族主義活動家で反米、反日集会の常連だ。大統領府前で焼身自殺を図り、日本大使にコンクリート片を投げつけたこともある。そんな危険人物が手荷物検査もなく、果物ナイフを忍ばせて会場に入れた。
事件は、歴史問題で対日批判を繰り返す韓国に苦言を呈したシャーマン米国務次官の発言により、韓国内の反米感情が高まる中で起きた。警備の甘さへの批判も強まりそうだ。