中国メディアの人民網は４日、春節（旧正月）期間中に日本を訪れた中国人観光客が電気炊飯器などを大量に購入したとの報道が中国で大きな話題になったと伝える一方、かつては韓国人も日本で電気炊飯器を買い漁っていたことがあると紹介する記事を掲載した。
　
　　記事は、中国人が日本で電気炊飯器や洗浄便座を大量に購入したという事実について、中国では「中国製品と日本製品の品質の差が大きいことを示す」といった声があがったことを紹介。
　
　　一方、韓国で海外旅行が解禁された１９８３年、今の中国人観光客と同じように日本を訪れた韓国・釜山市の民間団体が電気炊飯器やカセットレコーダー、カメラなどを大量に購入したと紹介。こうした行動が日本のメディアに報じられると韓国社会で大きな波紋を呼び、「韓国の民間団体が日本で購入した品について、“密輸品”と見なされて没収された」と当時の出来事を報じた。
　
　　さらに、当時の韓国メディアの報道として、東亜日報が１９８３年２月１０日に「空港の税関を通る韓国人旅行客のほとんどすべての人が日本の電気炊飯器を持っていた」などと報じたことを伝え、現在の中国と同様に「国産の電気炊飯器の品質は確かに日本のものに劣る」との論調が一般的になったことを伝えた。
　
　　一方で記事は、現在の韓国では日本の電気炊飯器が特に求められることはないとし、むしろ韓国人は国産品を愛用していることを指摘、「このような変化は社会の発展と企業の努力、世論が課題を正視できたからこそ実現できた」と論じた。また、中国も韓国のように国内の需要と課題を正視する必要があるとの見方を示し、変化を求める勇気が必要と論じた。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
　
　
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