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【北京・工藤哲、バンコク岩佐淳士】クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空機(MH370便)が消息を絶ってから8日で1年となる。オーストラリア政府などがインド洋南部で捜索しているが残骸すら見つからず、捜索打ち切りの可能性も浮上している。乗員乗客239人の150人以上が中国人。マレーシア政府は経緯不明のまま「墜落で全員死亡した」と認定したが、家族らは納得できず、心労を重ねている。
MH370便は昨年3月、レーダーから姿を消した。マレーシア当局は衛星通信のデータなどから同機が南に針路変更しインド洋に墜落したと推定。各国合同チームが捜索を開始した。昨年10月からは民間委託による水中探査を続け、約6万平方キロに及ぶ捜索エリアの4割を調べた。
しかし、機体の破片すら見つかっておらず、オーストラリアのトラス副首相はロイター通信の取材に「捜索を永遠に続けることはできない」と発言。現在の捜索エリアを完了する今年5月以降、捜索を続けるべきかマレーシアや中国と協議していることを明かした。巨額の費用負担がネックとなっているとみられる。
マレーシア政府は1月、同機が事故で墜落し、乗員乗客全員が死亡したと認定した。政府側は家族らが保険会社などと補償手続きを進めるための措置としたが、家族らは「経緯がはっきりしない」とし真相究明を求めている。
マレーシア航空を巡っては昨年7月、ウクライナ上空で旅客機が撃墜される事件も起きた。格安航空会社(LCC)との競争激化にさらされていた同社の経営はさらに悪化。今年1月までに上場廃止され、国有化による再建を目指している。
◇マレーシア機不明◇
2014年3月8日未明、クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空機(MH370便、ボーイング777−200型、乗員乗客239人)がクアラルンプール国際空港を出発後、消息を絶った。旅客機には中国(150人以上)、マレーシア(38人)のほか、米国、フランスなど15カ国・地域の乗客が搭乗していた。