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仮設住民手作りキャラ 宮城に連れてって

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 ◇吹田の女性 交流願い活動

  東日本大震災で被災した宮城県東松島市の小野駅前仮設住宅で生まれたキャラクターがいる。住宅の入居者が靴下と綿を材料に猿をモチーフにして手作りしたかわいらしい姿が人気の「おのくん」だ。この愛らしいキャラクターの「里親」を増やす世話人として吹田市の看護師、半崎智恵美さん(59)が活動を続けている。

  おのくんは、震災後の2012年4月に誕生した。各地の人がおのくんの里親になり、一緒に東松島市に「里帰り」してもらうことで、同市との交流を絶やさないという願いが込められている。

  阪神大震災の時はボランティア活動に参加した半崎さんも、東北までは距離が遠くなかなか行けない。「自分にできることはないか」。そんな時、知人からおのくんの存在を聞き、そこに込められた思いに共感。吹田市内の復興支援イベントにおのくんを連れていき、これまでに約420の里親を見つけた。

  半崎さんは「時間とともに被災地への関心が薄れていってしまうのを感じる。おのくんを通じて人と人とをつなぎ、忘れない助けになりたい」と願っている。

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