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大吟醸、蔵開きで味わう 米「萬歳」を使用

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大吟醸、蔵開きで味わう 米「萬歳」を使用

大吟醸、蔵開きで味わう 米「萬歳」を使用 県の食品工業技術センター(名古屋市西区)と岡崎市中町の酒造会社「丸石醸造」が、大正天皇の大嘗祭(だいじょうさい)で岡崎の悠紀斎田(ゆきさいでん)から献納された米「萬歳(ばんざい)」を使った純米大吟醸酒を共同で完成させ、7日、同社の新春蔵開きで一般の人たちに振る舞われた。

  萬歳の栽培は1915年の大嘗祭後、90年余り途絶えていたが、県農業試験場に保存されていた種モミを譲り受けた地元農家が栽培し、昨年は2・4トンを収穫するまでになった。

  萬歳は元々は食用米だが、粒も大きく、たんぱく質成分が少なくて酒米にも使え、当時、酒を造ったという記事もあった。大嘗祭から100周年となる今年6月の記念行事「六ツ美悠紀斎田お田植えまつり」に向け、同センターと同社が協力して大吟醸酒に仕上げた。

  同社の深田達彦社長は「萬歳は地産地消の酒。フルーティーでなめらかな味わいに仕上がった」と話した。萬歳は8日も行われる蔵開きイベント後、市内の酒販店などで販売される。

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