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◆県警 来年3月 GPS情報で自動表示
県警は、北陸新幹線開業で県内の北アルプスを訪れる観光客が増えると予想されるため、山岳遭難者の救助要請に迅速に対応できるよう、携帯電話からの110番通報者の位置を、コンピューター画面の山岳地図上に自動表示できるよう通信指令システムを更新することを決めた。2016年3月からの運用を目指す。
県内の110番を受理する県警通信指令課によると、全地球測位システム(GPS)機能付きの携帯電話から110番を受理した場合、これまでもモニター画面の地図上に、通報者の位置を表示する仕組みはあった。ただ、現行のシステムは住宅地図を使用しているため、山の中では目印となるものがほとんど表示されず、どこに通報者がいるのか、にわかには特定しづらかった。
新システムでは、110番を受理する職員のモニター画面に、山岳地図や航空写真も表示できるようになる。山岳地図では、等高線や山荘の位置、登山ルートなども表示されるようになり、通報者の位置を特定しやすくなる。航空写真も導入することで、通報者の近くにある建物の屋根の色や周辺の地形なども、位置を判別する材料として使えるようになる。
現在、山岳遭難の通報は、110番だけでなく、山岳警備隊が待機する登山口の派出所などにも寄せられる。ただ、県外から訪れた客は、県内客に比べて110番に通報する人が多いことなどから、新幹線開業を機に新システムを導入することにした。
県警は、16日に県議会で成立した2015年度県予算で、システム更新などの費用として1億3800万円を盛り込んだ。通信指令課の担当者は、「位置を特定しやすくなることで、110番を受理してから担当部署へ指令を出すまでの時間が短縮され、救助活動にも役立つはず」と話している。