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「誰でもいいんですよ」「自分を好きになってくれる人が理想の相手です」という人に恋人ができないワケ

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「誰でもいいんですよ」「自分を好きになってくれる人が理想の相手です」という人に恋人ができないワケ

 「誰でもいいんですよ」「自分を好きになってくれる人が理想の相手です」という人に恋人ができないワケ

 「うるさいことは言いません。僕を好きになってくれる女性ならば、誰でもいいんですよ」
 
 ――“どんな女性がいいの?”という問いには笑ってそう答える男性。性格は穏やかで、仕事もそこそこできる。すこしばかり年齢がいってたとしてもメタボじゃないしルックスだってさほど悪くない。それなのになぜか、結婚はおろか女性の気配が全くみられない……。あなたの周りに、そんな男性はいないだろうか。
 
 「なぜあの人に彼女がいないんだろう?」
 
 その疑問を解消するカギは、実は冒頭のひとことにあるのだ。
 
 

女性の好みはない!? ひどく欲のない男

 A男は39歳。手堅い中小企業に勤めるシステムエンジニアの彼は、俳優の堺雅人にどことなく似た、穏やかな風貌(ふうぼう)をもつ男性だ。女性に対して自らガツガツとアプローチをするようなところは一切みられないが、「僕にだって結婚に対して夢や希望はありますよ」と彼が言うのを私は何度か耳にしたことがある。
 
 そんなA男に対し飲み仲間であるB子が一肌脱ぐことにした。B子の職場には魅力的なアラフォーの未婚女性がありあまっていた。彼女たちならば年齢や話題のつりあいもちょうど良いし、A男のような温厚な男性ならば友人たちにも安心して紹介出来る……という寸法だ。だが、思い込みによる一方的な紹介は破談のモト! そう思ったB子はA男にいろいろとさぐりを入れてみることにした。
 
 「ねえ、あなたってどんな女性が好みなの?」
 
 「いやあ、誰でもいいんですよ。僕のことを好きになってくれる女性ならば、誰でもね」
 
 「ええと、やっぱり、子供のことなど考えると、あなたより年下の女性のほうがいいのかな? そこは正直に言ってくれてかまわないからね!」
 
 「僕自身は、子供のことはあまり考えていません。それよりも、残りの人生をともにできる、相性のよい女性であれば本当にどなたでも……」
 
 年齢にこだわりなし! これは脈アリ!と思ったB子は、頭のなかで紹介すべき女性をピックアップしながら最後の質問に力を込めた。
 
 「ふ~ん、相手への条件でなにか注文はないの?」
 
 「そんなおこがましい。縁があれば誰でも!」
 
 あまりに欲のないA男の回答に、B子はもうこの縁談は成功したも同然!と半ば確信しながら、彼と友人とのデートをセッティングしたそうだ。そこに意外な落とし穴があったことなど考えもせずに……。
 
 

欲のない男、そのデートの結末は!?

 B子が引き合わせたのは35歳のC美。医療系機器販売の大手に勤めるしっかり者だ。…

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