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「自己紹介は、自分の良いところをたくさん伝えればいい」と思っていませんか?
それは間違い。“自己中”な自己紹介をしていると、印象がダウンしてしまうかも!?
■自己紹介で失敗しないためには?
今回は、「自己紹介」についてお話していきます。
私は仕事柄、たくさんのパーティや異業種交流会に行きますが、そこで名刺交換をしながら自己紹介をし合います。その際、相手に好印象を持ってもらおうと、さまざまな工夫を凝らしている人たちがいます。
自己紹介で工夫をすること自体は、とてもすばらしいことですが、「これなら好感を持ってもらえる」と思い込んで、間違った自己紹介をしている人や、変に焦っている人を見かけます。
多くの方が思っているように、自己紹介は大切です。ところが、大切だと思っているからこそ、間違った自己紹介をしてしまっている方もいます。自分ではいいと思っているのに、逆効果になってしまっているのです。また、頑張りすぎて空回りをしてしまう人もいます。
そうならないためにも、まずは「やってはいけない自己紹介」からお話ししていきます。大きくわけると以下の3つです。
1.自分を良く見せようとしすぎる
初対面で感じのいい異性、好みのタイプの異性がいたら、自分を良く見せようと誰しもが思うでしょう。ところが、これが落とし穴になります。まずは平常心を保つことが大切です。
必要以上に緊張しすぎてしまうと、変なことを言ってしまったり、挙動不審になってしまったりします。そうならないためには、自己紹介=簡単なあいさつ程度と考えて身構えないようにしましょう。
自分を良く見せようと、「会社のネームバリュー」「学歴」「大物との人脈」「過去の栄光」などを自慢する方がいますが、これは異性にも同性にも嫌われます。また男性はそのような「スゴイ」をPRする女性に対して、「自分とは釣り合わないな」と引いてしまう傾向がありますので、逆効果です。
私自身、以前は自分がどんなにスゴイ人かをPRしようとしていましたが、印象が悪かったようです。逆に、「自己紹介は、場がなごむような雰囲気をつくろう」という考えに変えてからは、緊張もしなくなりましたし、コミュニケーションもうまくとれるようになりました。
2.人によって態度を変える
合コンやパーティなど複数の異性が集まる場で嫌われるのは、人によって態度を変える人です。自分の好みの人には丁寧に接して、他の好みでない人にはいいかげんな対応でいいやと思う方もいらっしゃるかもしれません。
自己紹介の場面で、相手によって態度を変えるのは厳禁です。人は意外と細かいところまで、相手のことを見ているものです。人は誰でも例外なく、「自分を大切に扱ってほしい」と感じています。
自己紹介のときには、「相手が誰であろうと、最大限の敬意を払って対応する」ことを心がけてください。どんな人に対しても、同じ態度で接するのです。好みの人だけにこびていたら、かえって嫌われます。
たとえ、第一印象で「この人を好きになれないなあ……」と思った相手にも、好感を持っている相手と同じように接してください。もしかすると話せばいい人かもしれません。
それに、つながりを持てば、新たな出会いへと発展していくかもしれません。相手の外見や印象、肩書や会社名だけで態度を変えることは、自ら将来の可能性を放棄していることになる、とさえ言えるでしょう。
また、相手がぞんざいに扱われたことに気づかなくても、それを見ていた好みの人が、「あの人は相手によって態度を変える」と感じる可能性があります。そうすると、たとえ好みの人にどんなに良い対応をしていても、嫌われてしまいます。
裏表がある人は、それだけで相手に与える印象が悪くなってしまいます。誰に対してもフェアで、最高のコミュニケーションをとることを心がけてください。
3.話が長すぎる
人は誰しも聞くより話したいと思っています。特に多くの男性は、聞くよりも話すのが好きです。よって、話が長いと、聞いてもらえません。そもそも、人間の集中力が最も持続するのは最初の1分間です。「最初の1分間」が勝負といえます。
よく肩書きのある年配の方で話が長い人っていますよね。そのような人の長い話をパーティの場などで立ったまま聞いて苦痛だったという経験がある人は少なくないと思います。
それと同じように、飲み会などでこちらは早くお酒を飲みたいのに、乾杯前に長々と自己紹介をしている人を見て、イライラした経験はないでしょうか。そうなのです。話が長いのは嫌われます。
そもそも、自己紹介はあいさつのようなものです。だから、必要以上に自分をPRする必要はありません。むしろ笑顔などの外見のほうが印象に残りやすいのです。心理学の「メラビアンの法則」によると、初対面の相手がどんな人か判断する影響の割合は、見た目などの視覚情報が55%といわれています。また、声の大きさ、スピードなどの聴覚情報が38%で、言葉の内容など言語情報は、たった7%しか影響を受けないのです。
ならば、無理に自己PRの言葉を並べるのではなく、笑顔などの表情で「親しみやすい人」「笑顔の素敵な人」という印象を持ってもらうほうがいいでしょう。仮にPRしたい点がたくさんある人は、小出しにしていけばいいのです。いっぺんに出す必要はありません。
【第5回「恋のコミュ力UP!」ゼミまとめ】
“自己中”な自己紹介は嫌われる。
どんな相手にも敬意を払おう!
●著者プロフィール
吉田 幸弘(よしだ ゆきひろ)
リフレッシュコミュニケーションズ 代表。
上司向けコーチ、コミュニケーションデザイナー。飛び込み営業や異業種交流会などで初対面の人(およそ2万人)と接してきた経験をもとに、コミュニケーション術のセミナーや研修を行っている。モットーは、「自分が変われば、どんな相手も変わる」。
著書に『部下のやる気を引き出す 上司のちょっとした言い回し』(ダイヤモンド社)など。