恋愛にまつわるストーカーの被害は年々上昇傾向にあります。最近は、80代の男性が70代の女性にストーキングなんていう笑えない事件もニュースになっています。せっかくの恋愛が悲惨なストーカー被害で幕を閉じないために、是非とも知っておいておきたい予備知識をご紹介します。

■ストーカーの心理とは？

　ストーカーの心理は主に5つに大別することができます。具体的には、精神病系(統合失調症などの精神障害)、パラノイド系(相手も自分を好きだという強い妄想)、境界性系(自己中心的で他人への思いやりにかける)、ナルシスト系(自分は素晴らしく、相手が好きで当たり前)、サイコパス系(反社会的で人を傷つけるのが趣味)の5つです。これら5つの性格的特徴を持つと判断できる人が、ストーカーの加害者になりやすいということです。それでは、一体どんな人がストーカーになりやすいのでしょうか？

■こんな性格の男は危ない！

□1.すぐに見栄をはる男

　見栄をはるという行為は、自分を実際より良く見せて注目を浴びていたいという心理から、自己中心的な境界性系ストーカーとしての可能性が垣間見られます。

□2.電話やメールがしつこいほど多い

　つきあって間もなくしたら、朝に夜にとメール攻撃。こんな人は結構多いですよね。それほど特別なことではないかもしれませんが、こういった人もパラノイド(偏執)系気質が疑われ、ストーカー予備軍として要注意です。

□3.自信がない男

　自信のない男は、相手に拒まれることを特に恐れる傾向がありますが、いつでも自分を受け入れてくれる理想の女性を妄想の中で作り上げ、現実の相手がその女性像と一致しないとストーカー行為に及ぶことがあります。

□4.妙にマメな男

　いっけん良さそうに見えても、必要以上に相手にまめまめしく尽くす男は、潜在的に常に誰かに必要とされたいという強い願望を抱いている場合が多いものです。常に必要にされていると思うことで、なんとか自分自身の存在意義を確認しているので、邪険にされると執拗なまでに根に持ちストーカーに変身することもあります。

□5.寛容性に欠ける男

　約束を破られたり、メールへの返信が遅れたり、ささいな理由ですぐに激高するような男性も要注意です。こうした人は、自分の思い通りにならないと気がすまない自己中心的な傾向が強く、境界性系のストーカー予備軍と言えます。

■あなた自身も注意が必要

　ストーカーになりやすい男性がいれば、当然ストーカー被害に遭いやすい女性の特徴を挙げることもできます。ストーカー予備軍の男性であっても、その引き金を引く女性がいなければ、大事に至ることはないかもしれません。それでは、ストーカーに合いやすい女性の特徴を見てみましょう。

□1.優柔不断

　自分の意思が希薄で、なんでも相手任せの人は、恋人を自分の意のままにお人形のように扱いたいと願望するストーカー候補男の恰好の餌食となります。

□2.誰にでも優しすぎる

　誰にでも優しすぎて同情心に溢れた女性も、ストーカーに付け入れられやすい女性です。わけ隔てなく他人に優しくすることは素晴らしいことですが、優しくするにも、相手を良く見極めることが大切です。

□3.八方美人

　誰に対しても愛想を振りまく女性は、相手の男性に勘違いを起こさせやすく、自分にその気がなくても、ストーカー男の期待を膨らましてしまう危険性があります。

□4.スピード恋愛系

　他人を信じやすく、すぐに恋に落ちる女性も要注意です。当然のことながら、恋愛の数に比例して、ストーカー被害に合う確率も高まります。ましてや、すぐに恋に落ちたけれども、熱が冷めるのも早いといった恋愛パターンには要注意。相手との恋愛温度差がストーカー事件のきっかけになることがあります。

文・永瀬 久嗣(All About 永瀬久嗣の恋愛コラム)