政治そのほか速
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◆インドネシアで第三夫人体験!?
まだまだインドネシアにおります。11月だというのに、時計をした腕から汗がしたたる暑さです。
本サイトを見る!
時計をしていたって「時間はゴムのようにのびるのが当たり前」というのがインドネシアの首都ジャカルタだそうで、色々と時間通りにものごとが進まないんですね。
さて、インドネシアの女性ファッション雑誌を見たときにある発見をしました。その表紙には、デヴィ夫人!?と思われるような、「神々しい美」とも、「派手!」とも言えるスタイルの女性がポーズをとっていました。
なるほど、デヴィ夫人のあのスタイルは「インドネシアの美」を表しているのだなと分かったのです。
生粋の日本人なのに、なぜかインドネシア大統領の第三夫人となってしまったデヴィ夫人。
日本人にとっては「3人目の奥さんって、どうういこと?」と疑問に思ってしまいますが、まだまだインドネシアには一夫多妻スタイルが残っているということを今回身近に体験してしまったのでお話をしようと思います。
◆男1人で3人の女性を相手に…
取材で辺鄙な場所に行くことになったので、車をチャーターする必要がありました。バイクという方法もあるのですが、舗装されてない道も多いので命がけ。ここは四駆の車が無難です。
そこで、ホテルなどに入っている大きな旅行会社ではなく道端のガイド小屋なら安かろうと交渉したところ、あっさり安くチャーターできることになりました。
出発当日、壊れかけのボロガイド小屋の前にいくとソワソワしている店長兼、社長兼、ドライバーの男性30代後半が「奥さんも一緒にいくから」と言い出すのです。なぜか奥さんに待たされる客の私。
ようやく現れた奥さんらしき人は、黒い肌を白いファンデーションで塗りたくった顔で現れました。敬虔なイスラム教徒の女性か被るヒジャブとよばれる布を頭に巻いて(凄く暑そう)けだるそう。
奥さんと私は後部座席に乗って、エアコンのなかなか効かない車でようやく出発。
その時私は、奥さんがどこか同じ方向に行く場所でもあって、途中でおろすのかなと思っていたんです。
そしたら奥さんが途中下車するどころか、なんの目印もない道端で、もう1人ヒジャブを被った随分若い女性が助手席に乗り込んで来たのです。私は状況がよくつかめません。
まあ、どこぞの男ともよくわからないのと二人きりで行くより、女性がいた方がいいかなくらいの言い訳で、なぞの状況を理解しようとしていました。
あとは、安いからしょうがないかなと半分あきらめもありました。
後から乗って来た女性は、カバンからお茶を出したり、おやつのウェハースを出して来て、運転中の彼に食べさせたりしてます。
何? ていうか、あなた誰ですか? と思っていたら、二人でイチャイチャし始めたんですね。
ええええええ!?
ビックリしているのは私だけ、となりの奥さん(推定40代)はその状況にびくともせず、ずーっと誰かと携帯でおしゃべり中。
とうとう、1時間強のドライブで誰1人車から降りる事なく目的地に到着したのでした。
女性二人は英語が全くできないようだったので、ガイドの男に率直に聞いてみました。
私「ねえ、もしかして二人とも奥さん?」
男「そうだよ」
私「え?問題にならないの?」
男「大丈夫!大丈夫~!(笑)」
男は、私の質問をインドネシア語に訳して二人の奥さんに「この子、二人奥さんがいることにびっくりしてるよ~」なんて風に話しているようでした。二人の奥さんは、ちょと笑う程度。
こうして、車を降りて取材場所への道のりを全員で向かうという、一見なぜか遠足状態になりました。
足元が悪かったので、彼は二人の奥さんだけでなく、客の私の手をとりつつ進みます。
男1人で3人の女性の面倒を見るという、まるで私まで第三夫人になったような…。
◆第一夫人と第二夫人の妙な距離感
印象的だったのは、第一夫人と思われる奥さんの笑顔が少なかったこと、第二夫人の若くてカワイイ女の子と男がキャッキャやってる間、ずーっと携帯で誰かと途切れることなく電話をしていることでした。
まあ、ただけだるかっただけかもしれませんが。
男も、ちょいちょい第一夫人のことも気にしていることが分かるのですが、第一夫人と、第二夫人は和やかにお話をするという雰囲気は終始感じられず、妙な距離感を感じたのでした。
取材も終わり、また女3人と男1人で車に乗り込みホテルへ送ってもらおうと思ったら、まずは第二夫人の家らしき場所で彼女を下ろしたのです。どうも、第二夫人とは別々に生活していること、第一夫人とは同居していることが分かりました。
第二夫人が去った後から、第一夫人と男は長い付き合いを思わせるような会話(インドネシア語なので何を話してるのか一切分からず)になり、安心ムードを漂わせていました。
そして、ようやく第三夫人、いや私をホテルに送ってもらい終了。
いやぁ、まさか一夫多妻を実践している人たちと一緒にドライブを体験するとは思わず。不思議なプチ第三夫人体験でした。
それにしても、このドライバーの男、なんだかたよりない男にしか見えなかったのですが、一応ガイドの店を小屋ながらもっていることは、現地の女性にとっては養ってもらえる価値がある男なのかもしれませんね。
Text/中村綾花