政治そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
コンピューターの使いすぎやSNSが、人間の心の働きそのものを変えていくかもしれないと、イギリスの神経科学者が警鐘を鳴らしています。
それって、ゲーム脳のこと? なぜSNSでもそうなるの? イギリスの新聞Daily MailのニュースサイトMail Onlineから、“SNS脳”についてお伝えいたします。
持続的にコンピューターやインターネットを使用することで、「脳が再配線される可能性がある」と考えているのは、神経科学者でオックスフォード大学教授のスーザン・グリーンフィールド氏です。
(ちなみに彼女は男爵位を持ち、英国王立協会の会長を務める、イギリスで最も著名で、影響力のある神経科学者のひとりです)
その“再配線”は、集中力の低減とその場限りの満足感を促進し、共感能力の欠如を引き起こすなど、悪い方に配線が変化するというのです。
スーザン教授は、次のようにコメントしています。
「気候変動と同じぐらい重大なことだと、私は認識しています。もちろんPCやインターネットを使うことは、気候変動のように地球そのものの存在を脅かす現象ではありませんが、人間の存在を脅かしていると考えています。
将来、人間がどのような存在となるかが、変化しうるということです。私達は前例のない変化を、目の当たりにしていることを意識すべきです。
変化がよきにつけ悪しきにつけ、対策をしておかねばなりません。良いことも起きることでしょう。しかしそのコインの裏側となる悪しき変化は甚大です」
なんだか、ずいぶん大変なことになってきました。毎日、Facebookも見ているし、ネットサーフィンしているし、それに、コンピューターなしには、仕事もできない時代なのに。
コンピューターやインターネットの使用が、私達にどんな影響を与えているのでしょう。
スーザン教授が挙げていた影響とは、集中力の低減とその場限りの満足感を促進し、共感能力の欠如を引き起こすことでしたね。
そしてよい変化とは、IQと記憶の向上であり、悪い変化とは、ツイッターやフェイスブックのようなSNSの利用で、共感能力を損なうことだと彼女はコメントしています。
スーザン教授は政府やイギリス与党の保守党、そして企業に対して、コンピューターやSNSが、脳へ及ぼす影響を調査することを求めています。
イギリスの子どもの中には、コンピューターに7時間半を費やして過ごす子もいるとのことです。またネット依存症の話題にも事欠きません。
であれば、まずは母集団の大きな調査をして、現状を確認することが欠かせないということでしょうか。
また、アメリカのタフツ大学の認知神経科学者メアリーアン・ウルフ氏は、長時間のコンピューター使用によって損われる可能性があるのは、読書をすることや読んだことについて考えることで磨かれる“脳の回路”であるとコメントしています。
「ある情報について深く考えるには、時間がかかるものです。それなのにネット上では、さっさと気晴らしから気晴らしへと飛んでいくことができます。
これでは大人でも、じっくり読み深く考える脳の回路が退化してしまいかねません。そして子どもの場合は、脳の回路がきちんと発達しない可能性があります」
いかがでしたか?
“その場限りの情報”、“その場限りの満足感”を求める使い方が、脳の回路を退化させてしまう恐れがあるとは、ちょっと怖い未来予想図ですね。
脳を退化させては、せっかくのガジェットも意味がありません。上手にそして適度に、つき合っていきたいですね。