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恐怖…FacebookやTwitterは孤独感を高めることが明らかに

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恐怖…FacebookやTwitterは孤独感を高めることが明らかに

恐怖…FacebookやTwitterは孤独感を高めることが明らかに

 

人間誰しも、孤独を感じる時はありますよね。

親との関係がうまくいかない時。学校で苛めに遭った時。パートナーの愛が薄れていると感じた時。リストラや失業で収入がなくなった時。近所付き合いが苦痛な時。大切な人を失った時……。

生きていれば、自分に自信がなくなり、他者との直接的な関係を拒絶したいと感じる瞬間はあるものです。しかしながら、誰かとつながっていたいという本質的な欲求はそう簡単にぬぐえるものではありませんよね。

そんな時にすがりたくなるのが、近年急速に広まったFacebookやTwitterなどのソーシャル・ネットワーキング・サービスではないでしょうか。

しかし、こういったコミュニケーションツールは、本当に私達の孤独を癒す存在となってくれているのでしょうか。今回は、オーストラリアの放送局ABCの報道をもとに、テクノロジーと孤独感の関係性を探ってみたいと思います。

■FacebookやTwitterの使用頻度が高い人ほど孤独を感じている

地域密着支援サービス団体『リレーションシップオーストラリア』が2011年に実施した孤独感調査によると、コミュニケーションツールとしてテクノロジーを頻繁に利用している人ほど、より強い孤独感を持っていることが明らかになりました。

18歳以上の男女1,024人を対象に行われた同調査で、「常に孤独を感じている」と答えた人が最も多かったのは25歳から34歳までの層で全体の27%。

次に多かったのは18歳から24歳までの層で19%。一方、当初最も多いと予測された70歳以上の層は11%に留まりました。

また、Facebookをあまり使わないと答えた人(39%)や全く使わないと答えた人(28%)より、家族や恋人、友人や知人と連絡を取るためにFacebookを頻繁に活用すると答えた人(54%)の方が、より孤独を感じていることも判明。

さらに、メール・SMS・Facebook・Twitterといったツールをひとつだけ利用している人の中で「孤独を感じる」と答えた人は11%だったのに対し、全て利用している人の中では42%に上りました。

 

 

■コミュニケーションツールの使いすぎは身体に悪影響を及ぼす

うつ病とネット依存の関係性について長年研究を続けている英国リーズ大学の実験心理学者カトリーナ・モリソン氏は、コミュニケーションツールの長時間利用は孤独感を高め、身体に悪影響を及ぼすと指摘します。

「人の声を聞かず、身ぶりも目にしないという状況が続くことは、心理学的見地からすると重大です」

モリソン氏の見解と、リレーションシップオーストラリアによる孤独感調査の結果は合致しています。人とつながる手段として、ソーシャル・ネットワーキング・サービスに重きを置けば置くほど、パソコンや携帯と向き合う時間が長くなり、対面コミュニケーションの機会は失われます。

「長時間のネット使用を自制することができず、オンライン上の人間関係が対面コミュニケーションに取って替わってしまっているとしたら、それは依存性のある行為と言えるでしょう。

孤独感が人をインターネットに走らせるのか。それともインターネットやソーシャルメディアが人の中にある孤独感を呼び起こすのか。十中八九、そのどちらとも言えますが、孤独感が私たちの健康に悪影響を及ぼすことだけは確かです」

 

■孤独感が不安障害やうつ病、薬物の乱用などを招く

人は誰しも孤独を感じる時があり、また孤独を感じることは人間の本能だという人もいます。だとしたら、なぜ私達は孤独を懸念しなければならないのでしょう。

その理由として挙げられるのが、孤独によって引き起こされるさまざまな病気です。慢性的な孤独感は、不安障害やうつ病、薬物の乱用といった多くの健康問題を引き起こす要因となるとともに、ガンや循環器疾患の危険因子でもあるといわれています。

また、社会的に孤立した人達は、そうではない人達と比べて免疫力が低いことが長年の研究で明らかになっています。孤独感が病気と密接に関係しているという生体メカニズムは確固たるものなのです。

アメリカで2010年に出版された『PLoS Medicine』には、孤独感による健康被害は、1日15本の喫煙やアルコール中毒と同等で、運動不足や肥満以上の悪影響があると記されています。

また、社会的に孤立した人達は、コルチゾールをはじめとしたストレスホルモンの値が上昇する傾向があります。これらのホルモンは免疫細胞内の遺伝子発現を変換し、感染症と闘い、炎症を抑える身体的能力を危険に晒してしまうのです。

逆に好きな相手とじかに接している間は、“安らぎホルモン”と呼ばれるオキシトシンが分泌され、抗炎症作用をもたらすと言われています。

 

いかがでしたか? もちろん、世界中の人々と容易に繋がることができるソーシャル・ネットワーキング・サービスが私達に多くのメリットを与えてくれているのは言うまでもありません。

その一方で、孤独感から少しでも逃れようとネットに噛り付くあまり、近くであなたを見守ってくれている人の好意に気づけずにいたり、社会復帰の機会を損失したりしているとしたら、とても悲しいことですよね。それで健康被害を被るとしたら尚更です。

ネットはあくまでツールでしかありません。もしもあなたが本当の意味で孤独感を癒したいのなら、同じ趣味を持つ人に会いに行ったり、お店の人と何気ない会話を交わしたりするなど、無理のないところから少しずつでも自分を開放していく努力が必要と言えるでしょう。

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