長らく恋人やパートナーがいないと、「人肌が恋しい」と感じてしまう夜もあるもの。ペットを飼ったり、お酒を飲んだり、アイドルの映像を見たり……等々の手段で、そうした感情を紛らわせている、という方もいると思いますが、意外なことに、自分で自分の肌に触ったり、マッサージをするだけでも、実はかなり大きな癒し効果があるのだとか。今回はそんなお話です。
　
　

セルフマッサージは、必ず“オイル”をつけて！

　恋人や家族に肩や脚、腰を揉んでもらったり、美容院やスパなどで受けるマッサージは、とても気持ち良いもの。マッサージは、自分でやるより、他人にやってもらうほうが気持ちいいし、効き目もあるはず……。そんな風に感じている方も少なくないかと思いますが、実際にマッサージによる快適度を調べる実験においても（米、スティーブ・ゲストら神経学者の実験による）、確かにそのような結果になったそうです。
　
　しかし、面白いことに、“オイル”をつけてマッサージした場合は、この結果がなんと逆転。オイルをつけると、なぜか他人にマッサ−ジをされるよりも、自分でするほうが気持ちよく感じる傾向にあった……ということです。理由としては、オイルを付けることで“非日常”の肌感覚が脳に生まれ、「快感」をアップさせているのではないかという点や、オイルの“香り”による効果、などが考えられるそうです。
　
　また、自分自身でも思い返してみると、他人にマッサージをやってもらう際は、多少なりとも相手に気を遣ってしまうので、思うように“自分の望む気持ちよさ”を得られない場合もあります。自分でやれば、その心配はないですよね。オイルをつけるだけで、脳が快感をアップさせてくれ、かつ自分の心地よい部位を上手にマッサージできるのだとしたら、セルフマッサージ、かなりあなどれないかも……!?
　
　さらに、人は時々、頬をさすったり、手を揉んだり、無意識にせわしく自分の身体を触ってしまうことがありますが、こうすると交感神経が優位になり、頭が冴えてくる効果があるそうです。逆に、オイルやクリームをつけて、ゆっくりと自分を触ると、副交感神経が優位になり、ストレスを感じにくい状態になれたり、リラックスした気分を感じやすい、とのこと。
　
　ということで、「人肌恋しい」と感じる夜には、ぜひ良質のオイルやクリームをたっぷりつけて、ゆったりとセルフマッサージをしてみてはいかがでしょうか。その実、誰かにやってもらうよりも、“快感”が得られているかも、しれません!?
　
　

セルフタッチは、心や痛みも癒す

　また、自分で自分を触ること（セルフタッチ）には、心理学的にも、“自分を安心させる“効果があります。…