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タレントのスザンヌさんが離婚を発表しましたね。わずか2年と3ヶ月の結婚生活に終止符…という知らせに、びっくりされた方も多いのでは?
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日本で卒業シーズンといえば3月ですが、驚くことに、家族の卒業、つまり、離婚が1年でいちばん多いのも3月なんです。どうやら、子どもの新年度にあわせて心機一転と考える親心が影響しているようです。
さらに厚生労働省のデータを見ていくと、3月は結婚生活を始めるカップルも多く、11月に次いで2番目に婚姻件数が多い月でもあります。悲喜こもごもの時季ですが、3月は“スタート”を切る、変化の月と言えそうですね。
■「離婚しない結婚」をするためには
結婚後の生活を素晴らしいものにするのも、不快なものにするのも自分たち次第。どんなに愛していても一緒に暮らし始めれば、付き合っていたころには気づかなかったお互いの欠点が許せなくなったり、甘えが芽生え始めたりするものです。
今回は、夫婦共に満ち足りた結婚=「離婚に至らない結婚」とは何かを、ちょっと考えてみましょう。独身の方は将来の自分、既婚の方は現在の自分のこととしてイメージしてみてください。
■結婚前に準備しておきたい心構え
親元から羽ばたき、自由を謳歌し、自立を意識した「社会人」。そこからさらに、ひとりではなく、ふたりで新しい一歩を始めるのが「結婚」です。
育ってきた環境や学んできたことを活かして、新しい私に生まれ変わるチャンスと言えます。そう、結婚は、ゴールではなくスタートなのです。
ひとりではなしえない理想の人生を歩むためにも、パートナー選びは大事。生活をともに過ごすなかで、価値観がぶつかることもあるでしょう。そんなとき、お互いの気持ちを尊重し合える相手なら、大丈夫。他者への思いやりや優しい気持ちを育むことができ、成熟した大人へと成長できるはずですから。
ふたりで一緒にいることの楽しさ、子どもが生まれ育っていく喜びをかみしめ、ともに幸福に年を重ねるにはどうしたらよいか、じっくりと考えてみましょう。
■仲良しでいるには愚かなほうがいい?
不満やイライラが募れば、相手を受け入れる心の余裕がすり減り、理性もどこかへ吹っ飛んでしまいかねません。
そんなときは、
「二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派すぎないほうがいい
立派すぎることは 長持ちしないことだと気付いているほうがいい」
という言葉で始まる吉野弘さんの『祝婚歌』を口ずさんでみてはいかがでしょうか?
結婚の愚かさにばかり意識が向き、ふたりでいられることの幸せに気づくきっかけになるかもしれませんよ。
他人同士が一緒に生活するのだから、価値観や考え方が違うのは当たり前。多少の我慢は必要ですが、無理することはありません。あくまで自然に自分たちらしく、「愚かでいる」ぐらいがちょうどいいんです。
■結婚契約書を交わし、トラブル回避
いいときばかりではない結婚生活だからこそ、婚前に「結婚契約書」を交わしておくのもおすすめです。
欧米では5組に1組が交わしているとも言われる「結婚契約書」。愛し合っているから婚約したのに、契約書なんて、と思うかもしれませんが、結婚生活は現実でもあります。
どんな価値観をもって、どんな風に暮らしたいのか。2人でじっくり話し合い、お互いのことを知る、という意味では、絶好のチャンスと言えそうです。
ラブラブな時期にお互いを深く知ることで、無用なケンカや言い争いをする必要もなくなるかもしれません。
険悪な雰囲気になったときも、結婚契約書を見返すことで、冷静に対処できるかもしれませんよ。たかが紙切れ1枚ですが、あなたと彼の最初の共同作業として、心が通う愛の証に仕上げましょう。
■半年後の11月に向けて…
別れとともに、新しい出会いが増えてくるのが、春。フリーの人も心機一転、新しい出会いを求めて、いろんな場所に出かけてみましょう。
そして、婚姻件数がいちばん多い11月までには、まだ半年以上あります。暖かな気候に誘われるように、これから開催回数が増えるのが、ブライダルフェア。
大好きな彼がいるなら、彼に内緒でデートプランに組み込んで、さりげなく足を運んでみませんか。自然な流れでプロポーズするきっかけを彼に作ってあげれば、幸せな結婚がぐんと近づくかもしれませんよ。
(文=山本裕美)