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記者会見するウクライナのクリムキン外相=3日、東京都千代田区
来日したウクライナのクリムキン外相は3日、都内の日本記者クラブで会見し、東部情勢について「停戦合意があったにもかかわらず、極めて難しい状況が続いている」と懸念を示した上で、「われわれが必要としているのは決定的な防衛能力だ」と述べ、米欧からの武器供与に期待を表明した。
外相は「ウクライナの主権と領土の一体性を守るためにはどのような手段も辞さない」と強調。既に政府軍兵士約1000人が死亡したことに触れる一方、東部の親ロシア派にはロシアが装甲車や重火器などの最新兵器を供与しているとして「防衛のための武器」が必要と訴えた。
外相は必要な防衛装備として、高度な通信設備や無人機などを挙げた。これらは「(親ロ派の)攻撃に反撃するためだけでなく、停戦監視にも必要だ」と語った。
外相は東部の安定のためには「ウクライナとロシアの国境を完全に閉鎖することが必須条件だ」と指摘。「兵器やロシアの兵力が国境を通って侵入している」と非難した。(時事)