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MINIでスポーティーなモデルは何だろうかと考えたとき、観音開きの後部ドアを持つ「クラブマン」が最初に思い浮かぶことはまずないだろう。しかし、このワゴンの次世代モデルの登場が間近に迫る今、MINIはどうやらクラブマンのイメージを変えたいと考えているようだ。世界中の自動車メーカーが人気ビデオゲームシリーズ『グランツーリスモ』の仮想レーシングカーをデザインするプロジェクト「ビジョン グランツーリスモ」に向けて、MINIからクラブマンをベースに”戦うためのミニ”のエッセンスをふんだんに詰め込んだという「クラブマン ビジョン グランツーリスモ」が発表された。
すでに販売が終了した「R55」型クラブマンではなく、ちょうど一年前のジュネーブ・モーターショーで発表されたコンセプト・モデル「MINI クラブマン コンセプト」をベースにしたと思われるMINI クラブマン ビジョン グランツーリスモは、このプロジェクトに参加した他のメーカーのモデルほどではないにしても、MINIとしてかなり過激なクルマになっている。ルーフが低く切り詰められたボディは、両サイドに小さなドアが1枚ずつに変更され、ワイドに拡げられたフェンダーの幅いっぱいに張り出したホイールのお陰で、「MINIが得意とするゴーカート並みのハンドリングはいっそう研ぎ澄まされた」という。
パワートレインの詳細は明らかにされていないが、最高出力は395psを発生。そのため6本のテールパイプが必要らしく、両サイドとリアに2本ずつ備わっているのが分かる。エキゾーストパイプはさておき、その強大なパワーは現行型「クーパーS」の2倍以上に増大しており、4輪駆動による理論上の0-100km/h加速はわずか3.5秒、最高速度は290km/hに達するという。
公開された画像を見ると、レース仕様のボディワーク(数多くのスポイラー、追加されたエアダクト、拡大されたトレッド、22インチのホイールなど)が施されながらも、紛れもなくMINIという姿に仕上がっている。このコンセプトモデルに戸惑いを感じるという方も、MINIがモータースポーツで輝かしい実績を挙げてきたことを考えていただきたい。1960年代半ばにはご先祖の”クラシック・ミニ”がモンテカルロ・ラリーなどで活躍し、BMW MINIに生まれ変わった後は2011年にFIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦。2012年シーズンいっぱいでワークス体制によるWRC参戦は中止したが、ダカール・ラリーは現在4連覇中と圧倒的な強さを見せている。…