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ネスレ日本の代表取締役社長兼CEO・高岡浩三氏による2015年事業戦略発表会が、グランドオープンしたばかりの「カフェ ネスカフェ 原宿」で行われた。会場には多くの報道陣が集まり、ネスレのスイス本社幹部の姿も見られた。
先進国が苦戦する中、2014年のオーガニックグロース、営業利益、営業利益率、正味営業運転資本のいずれにも成果を上げているネスレ日本は、スイス本社から「製品とビジネスモデル両面で強力なイノベーションが業績をけん引した」と評価された。
ネスレ日本の好調な業績は高岡CEOの手腕に寄るところも大きい。ネスレコンフェクショナリー株式会社マーケティング本部長時代に、「キットカット」受験生応援キャンペーンを成功させ、2011年に生え抜き社員として日本人初の代表取締役社長兼CEOに就任した高岡氏は、マーケティングを中心とした企業経営で、利益率の低い日本の食品業界において高収益を得るための新たなビジネスモデルを構築した。
今年3月には、顕著な活躍を見せたマーケティングリーダーに与えられる「Internationalist」に選ばれ、世界的なトップマーケターとしても注目されている。
◆日本のビジネスモデルが世界のネスレのモデルになる
2014年の業績を先進国と新興国別にみると、前年と比べた実質的な伸びを示すオーガニックグロースで、新興国が+8.9%に対し、先進国は+1.1%と、先進国が多いヨーロッパが苦戦している。
「新興国は依然として力強い成長を果たしているが、先進国は1.1%なので当然マイナスの国もある。特にリーマンショック後のヨーロッパは、つい最近までの日本と極めて似ており、デフレの要域に入っている。今は移民政策そのものが問題になっており、ヨーロッパではアメリカのように移民で人口を増やしていくというのは難しい状況で、そのような中では先進国のビジネスはネスレといえども厳しい」
翻って日本を見ると、ネスレS.A.2014年業績発表会でCEOのポール・ブルケ氏が日本のことにかなり言及していたように、オーガニックグロースが3.8%と、先進国市場の平均1.1%と比べると、先進国の中ではダントツの成長を果たしている。
例年と比べると、営業利益、金額は増益だが、営業利益率については今までのように大きく伸ばすことはしなかった、と高岡氏は言う。
「できなかったという表現でないのは意図的なことがあってのこと。…