政治そのほか速
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アベノミクスで景気が回復基調にあるといわれる一方、昨春の消費増税によって悪くなった、財布の紐が固くなったという声もよく聞かれる。そんな中、普段の生活の中で人々が購入するもの(消費財)には、二極化が起きているといわれている。懐に余裕があったとしても、自分の興味があるものに関しては高額の出費も惜しまないが、興味がないものに関してはより安いものを求めるという傾向が見られる。では、普段の暮らしに必要な日用品ではなく、日常生活の嗜好品と呼ばれるものはどうなのか? やはり安さを追求した商品が売れているのかというと、そうでもなさそうだ。
例えば、嗜好品の代表格のビールがそうだ。サントリーの『ザ・プレミアム・モルツ』が市場を開拓したといわれる「プレミアムビール」市場。2015年度もこの市場は成長が見込まれている。それに追随する形でアサヒの『ドライプレミアム』やキリンの『一番搾りプレミアム』などライバル各社が続々と競合商品を発売している。それ以外に、今年は各社から限定ものの新商品が予定されており、2015年度もこのジャンルが盛り上がることは間違いない。
■「缶コーヒー」も安さより味やクオリティーで選ぶ時代に
じつは、缶コーヒーにおいてもこのところ“プレミアム缶コーヒー”の躍進が目立つ。“プレミアム缶コーヒー”は、豆や焙煎方法にこだわった、少し高めの価格帯のコーヒーだ。例えば、サントリー『プレミアム ボス』、キリン『別格珈琲』、ダイドー『泡立つプレミアム』などがそうだ。それぞれ、今年の冬から春にかけて、リニューアルしたり、新商品の発売を図るなど、各社とも力を入れてきている。
例えば、2月にリニューアルしたサントリーの『プレミアムボス』は、大幅なパッケージの変更はなかったものの、豆によりこだわったと謳っている。ダイドーは3月2日から世界一のバリスタが商品を監修したという、『泡立つプレミアム』を発売した。高級豆を中心とした5か国の豆ブレンドを100%エスプレッソ抽出し、深く上質なコーヒーとミルクに、きめ細やかでなめらかな泡立ちが絶妙に調和した味わいが特徴。缶を振ることで、口あたりがなめらかなコーヒーを味わうことができる。また、キリン『別格 希少珈琲』は3月31日からエスプレッソと無糖ブラックがラインアップに加わる予定だ。
『ダイドーブレンド 泡立つプレミアム』。
コンビニコーヒー、大手コーヒーチェーン、ファストフードなど、流通業界からの参入ラッシュが続き、缶コーヒー市場自体、伸び悩みが続いていたが、缶コーヒーの味そのもののクオリティーが上がり、メーカー各社もより美味しく飲めるという付加価値を提案することで、消費者の心を掴みつつある。…