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[上海 16日 ロイター] – 中国のシャドーバンキング(影の銀行)を代表する信託会社が、融資を中心とする従来の手法から、株式ファンドや社債、相対取引(OTC)商品への投資に舵を切り始めた。当局は昨年、信託会社による融資を厳しく取り締まったが、影の銀行は縮小するのではなく主戦場を別の場所に移しつつある。
信託会社は従来、個人や機関投資家に高利回り投資商品の「理財商品(WMP)」を販売して資金を調達し、不動産会社などの中小企業や地方政府のプロジェクトに融資してきた。中国信託協会のデータによると、昨年末時点の総資産は14兆元。
それが今、貸し手というよりヘッジファンドやミューチュアルファンドに近い姿に変化しつつある。理財商品の買い手はこれまで、回り回って不動産向け融資に資金を投じていた形だったが、今はジャンク債や変動の激しい株式ファンドに加え、資産担保証券(ABS)や銀行引受手形(BA)といったOTC商品に資金が流れている可能性がある。
こうした変化により、資産運用業界、ひいては信託会社は生きながらえるかもしれないが、リスクに適切な価格を付けるための努力は滞る恐れがある。
中国信託協会のデータをロイターが分析したところ、融資残高は昨年8%増と2013年の62%から大幅に鈍化したが、「取引可能金融資産」や「販売可能固定利付き投資」といった不透明な資産はそれぞれ77%、47%と急激に伸びていた。
<資金繰りがひっ迫>
3大信託会社の一つの関係者は、自社が過去1年間で株式への投資を30─40%、債券投資を50%増やしたと明かす。最近の中国株と債券市場をけん引しているレバレッジの源泉は、これである程度説明がつくとともに、これら資産価格上昇の持続性に疑問符が付く。
この関係者によると、同社は昨年1月からABS投資を、10月からはBAへの投資も開始しており、今後も増やす方針だ。 続く…
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