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[北京/香港 11日 ロイター] – 中国政府は自国産業の世界的な競争力を高めるため、さらなる業界再編に取り組む方針だ。国有企業を効率化させる狙いもあるが、一方で有力企業の肥大化が進むとの懸念も出ている。
李克強首相が全国人民代表大会(全人代)での政府活動報告で打ち出したのは「中国製造(メイド・イン・チャイナ)2025」。国外での鉄道敷設や原子力発電所の建設など、主要産業の振興に注力し、国際的に競争力のある巨大企業を誕生させる取り組みの一環だ。
中国の家電大手、TLC集団の李東生・最高経営責任者(CEO)は「規模と強みがなければ、国際化はかなり難しい」と話す。3月中の発表が見込まれる再編計画には、国の保有株式を管理する資産運用会社の設立をはじめ、政府がコントロールする企業に民間からの投資を認めることや、業績連動型報酬の導入など、幅広い施策が盛り込まれると専門家はみている。
中国景気が鈍化する中、国有企業の効率化は重要課題で、「2025」戦略はその取り組みの一環だ。政府は、エネルギーや運輸、国家安全保障に関係する企業など戦略上重要な産業の管理を強化しつつ、それ以外については株式売却や上場を通じて管理の手を緩める方針。
調査会社ガベカル・ドラゴノミクスの調査部門幹部、アンドリュー・バストン氏は「中国は世界的に競争力のある企業を誕生させることを狙っている。企業規模の拡大を進めることが、それを達成するための1つの手段だ」と述べた。
<造船、エレクトロニクスなどで再編加速か>
最近の流れとして原子力や鉄道の分野での合併が顕著になっているが、その他の製造業セクターでも再編が加速する可能性がある。
李首相が「2025」戦略を宣言した同じ日に、資産管理当局が大手鉄道車両メーカーの中国北車(CNR)(601299.SS: 株価, 企業情報, レポート)と中国南車(CSR)(601766.SS: 株価, 企業情報, レポート)の経営統合を承認。両社の合併は12月に公表されていた。 続く…
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