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[ニューヨーク 12日 ロイター] – 12日のニューヨーク外為市場では、ユーロがドルに対して買い戻された。朝方発表された2月の米小売売上高が市場予想よりかなり悪く、ドルが売られた。ユーロ/ドルEUR=は、アジアの取引時間帯に付けた12年ぶり安値から持ち直した。
ユーロ/ドルは2003年1月以来の安値となる1.0494ドルから反発、終盤は0.71%高の1.06220ドルで取引されている。またユーロは対円でも上昇し、ユーロ/円EURJPY=は終盤の取引で0.60%高の128.86円。
ウェスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントンDC)の上級市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「ドル上昇に少しばかりだが、ようやく疲労の兆しが見え始めたようだ」と述べた。
米2月小売売上高は悪天候の影響もあって、前月比ベースで市場予想の0.3%増に対して0.6%減だった。
マニンボ氏はさらに「来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて警戒感が広がっている。堅調な雇用の伸びを受け、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに向けて地ならしをするとみる市場参加者が多い一方、今の急速なドル高が経済成長の足かせになるという警告をFRBが発する可能性もある」と指摘した。
一方、米国野村証券の通貨アナリストの後藤祐二朗氏は「(ユーロ圏の)貿易相手国からユーロ安について批判が強まることがなければ、今の(ユーロ安の)トレンドは続くだろう」とし、「米国からいくらか不満が出ているが、ユーロ圏諸国がユーロ安に満足なら、ユーロはさらに下落するかもしれない」との見通しを示した。
ドル/円は終盤0.10%安の121.335円。
その他の通貨では、ニュージーランド(NZ)ドルが対ドルで1.3%上昇。ニュージーランド準備銀行(中銀、RBNZ)が政策金利を3.5%に据え置き、声明が予想したほどハト派的ではなかったことが背景。 続く…
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