政治そのほか速
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[東京 9日 ロイター] – 今週の外為市場でドル/円は、底堅い展開が予想されている。先週末発表の米雇用統計は市場予想を上回る強い数字だった。市場では、来週に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)で、6月の利上げに向けた地ならしが進むとの期待感が高まっていきそうだ。
予想レンジはドル/円が119.00─121.80円、ユーロ/ドルが1.0700─1.1000ドル。
<米国に早期利上げ期待>
ドル/円は、強い内容となった米雇用統計を織り込む週になりそうだ。来週のFOMCに向けて株式市場や新興国の相場が崩れなければ、早期利上げへの思惑からドルの底堅い推移が期待できそうだという。
2月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は29万5000人増と、予想の24万人を上回って増加した。失業率は2008年5月以来の水準となる5.5%に低下した。米国は今年に入り厳しい寒波に見舞われたが、昨年とは違い、景気に減速の兆候が出ていないことを示した。
指標の結果を受け、米5年債利回りは一時0.7350%、米10年債利回りは同2.2590%へと、それぞれ急上昇。ドル/円も121.29ドルまで急伸した。3月17─18日のFOMCで、声明文から「忍耐強く」の文言が削除され、利上げ時期が早まるとの思惑が強まってきたことが背景にあるとみられる。
このところドル/円は、米雇用統計の前後でその月のピークをつける傾向が出ていたが「3月のFOMCは米国の利上げに向けた重要な節目になると見られているだけに、それまで期待感が持続する可能性がある」(邦銀)と、週を通じて底堅い動きになりそうだという。
もっとも、米早期利上げへの警戒感から米株価が反落したほか、新興国通貨も下落した。「ドル/円が堅調さを維持するためには、各国の株式市場や新興国市場がしっかりする必要がある」(国内金融機関)との指摘もあり、目配りが必要になりそうだ。 続く…
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