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[上海 1日 ロイター] – 中国人民銀行(中央銀行)が2月28日夜、追加利下げに踏み切った。高止まりする実質借り入れコストや需要の弱さを背景に、足踏みの続く製造業を懸念し、デフレ阻止に向けて金融緩和のペースを加速させた。
折しも、翌日に国家統計局が発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.9で、節目の50を2カ月連続で割り込んだ。
追加利下げはある程度織り込み済みだったが、2015年の成長率目標を設定する全国人民代表大会の数日前だけに意外感も広がった。
野村のアナリストはリサーチノートの中で、利下げは予想よりも早かったと指摘。「安定的な成長を維持するため、政策当局者が金融の状況緩和に積極的であることを示す」とし「同時に、経済成長がわれわれの予想より大幅に鈍化した可能性を示唆している」との見方を示した。
中国の経済成長率は2014年は7.4%で、数十年ぶりの低水準に落ち込んだ。関係筋が1月、ロイターに明らかにしたところによると、中国政府は今年の経済成長率目標を7%程度に設定する見通し。
製造業からサービスへの転換を進める中国は、成長率の鈍化を容認する構えを示しているが、こうした構造改革はまだ進行途中であり、製造業がなお、主要な雇用主であり消費者でもある状況に変わりはない。
人民銀行は、利下げの理由について、直接的には説明していない。
一方で、ウェブサイト上に公開した声明では、利下げの目的について「実質金利を経済成長、物価、雇用の基調的なトレンドに見合う水準に維持すること」と言及。金融政策の方向性の変更を意味しないと強調しつつも、政策は「中立的かつ適切」とする新たな文言を導入した。続く…
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