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産・学・農協の連携で進む農業ロボット

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産・学・農協の連携で進む農業ロボット

 産・学・農協の連携で進む農業ロボット

 

  今年初めのブログで「農業ロボット」を取り上げたところ、たくさんの方から貴重なご意見をいただきました。その中に「農作物の収穫、搬送は半導体ウエハーを取り扱うよりはるかに難しく、ロボット化になじまない」との機械の専門家の方からの指摘がありました。「工業と農業の規模の違いを無視した技術転用は、結局は生産コストを上昇させるだけ」との指摘もありました。全くその通りなのですが、私が考える農業ロボットのコンセプトはちょっと違っていて、説明不足だったかなと反省しております。

 

 加藤百合子(かとう・ゆりこ)1974年千葉県生まれ。東大農学部で農業システムの研究に携わり、英国クランフィールド大学で修士号取得。その後、米航空宇宙局(NASA)のプロジェクトに参画。2000年に帰国しキヤノン入社。2001年、結婚を機に退社し静岡に移住。産業用機械の研究開発に7年ほど従事したものの農業の社会性の高さに気付き、2009年エムスクエア・ラボを設立。2012年青果流通を変える「ベジプロバイダー事業」で日本政策投資銀行第1回女性新ビジネスプランコンペティション大賞受賞。
 

  乱暴に言うと「今の農作業に合ったロボットを開発する」のではなく「開発するロボットに農作業を合わせる」のです。

  例えば、クルマが我々の便利な交通手段になっているのはなぜでしょうか。道路や信号機、交通ルールが整備されているからです。密林の中を自由に走っていいですよといわれても、大半のクルマは動かないですよね。また、タイヤがパンクしても簡単に取り換えることができます。タイヤはこういう素材でこんな大きさにしましょうという基準があるからで、このクルマは丸形のゴム製タイヤ、あのクルマは楕円の金属タイヤ、となっていたら、不便きわまりなくタイヤの価格もものすごく高額になってしまいます。

  農業ロボットも同じです。畑のあぜ道の広さがバラバラ、曲がりくねってデコボコだったら、高次元でカスタマイズされたロボットしか動きません。パーツも畑にあったものを一つ一つ特注していたら、とんでもなく高額になってしまいます。

  反対に、ロボットが走る道はこういう規格ですよ、畝の立て方、畝幅などもロボットが作業する前提で規格化すれば、ロボットによる刈り取りも搬送も規格が全くないより簡単になるはずです。メーカーも規格に準拠したロボットを製作すればいいのですから、開発コストを抑えることができます。実際、コメはそのような過程を経て、省力化が進んできました。

  でも、ロボットを導入する農家は一体どこにいるのか?そんな疑問を持っている方も多いのではと思います。確かに、私自身も6年前の創業当初、農業ロボット開発に携わりたかったけれどまだ時期ではないと思いました。しかし、最近、人手不足で大規模産地の出荷が減り、購入者側が困り始めています。また、農業は大規模化へ向かい、新規に参入する農家には理工系出身者や製造業を経た方も多く、ロボットによる省力化や高精度化に非常に興味を持たれています。何よりも、今までのやり方を続けていては誰も農業をやる人がいなくなってしまう、そんな危機感をつのらせている方が多いのではないでしょうか。

  いずれにしても、まず急がなければならないのは規格・基準作りです。農業ロボットを、農家の立場からは使いやすく、メーカーの立場からは開発しやすくするためのプラットフォームを整備する必要があり、それには農業現場、工作機械や建機などのメーカー、大学や研究機関の連携が求められます。

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