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[サラソタ(米フロリダ州) 10日 ロイター] – 米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は10日、連邦準備理事会(FRB)は利上げ開始後に再度利下げを行うことをためらう必要はないとし、経済指標の強弱次第で政策を再調整する必要に迫られたとしても何ら恥じることはないとの考えを示した。
同総裁は講演後、記者団に対し「FRBが利上げを開始した後に(再び)ゼロ%に向けて金利を引き下げた場合、予想外の動きと見られるのは事実だが、FRBは必要な水準に金利を設定していると考えられる」とし、「利上げに踏み切った後に、利下げを行うのは何ら問題はないと見ている」と述べた。
ラッカー総裁はこれまでもFRBは6月に利上げすることを検討する必要があるとの立場を表明。この日も、3月の連邦公開市場委員会(FOMC)で6月利上げに対する「かなりの支持」が見られたと語った。
FRBが8日に公表した3月のFOMC議事要旨では、「数人の参加者」が今後発表される経済指標で6月の利上げが正当化されるとの見方を示したことが明らかになっている。
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