政治そのほか速
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さすがに、♪オ(↑)ッカのうっ(↑)エ~と妙な日本語で歌った時代を知る人は少なくなっただろうが、以後も常に物議をかもし続けて来た有名人である。日本ユニセフ大使のアグネス・チャン(注1)に対して、北海道議会の小野寺まさる議員(自民党)が身分や組織の不透明さを指摘。アグネスも反撃して、Twitter上で論争に発展。野次馬も次々に参戦し、炎上状態が続いている。といってもイーブンではなく、圧倒的にアグネスへの批判が多い。
真相は議論の結果を待ちたい(注2)が、なぜアグネスはこれほどまでに嫌われているのか? 歴史をひも解きつつ、構造に迫ってみたい。
1955年:英領時代の香港に生まれる。
1972年:上記のように『ひなげしの花』で日本デビュー。人気を呼び、翌年のレコード大賞新人賞を受賞。
1974年:上智大学入学。76年には芸能活動を休止してカナダへ留学。
1985年:日本での芸能活動とボランティア活動を再開。
1986年:元マネージャーの金子力氏と結婚。長男を出産。
1987年:テレビ局など仕事場へ生後すぐの長男を同伴。これを批判した中野翠や林真理子と大論争。いわゆる「アグネス論争」が世論を二分した。
1998年:初代日本ユニセフ大使に就任。児童ポルノ禁止活動を開始。
やはり、ただの歌手やタレントでは無くなったあたりがターニングポイントだった。主張はいわゆるリベラル、フェミニズム系の典型であるが、それ自体がどうこう言われているワケではない。いろんな声を拾ってみると、
<飢えた子供に募金しろ、と言いながら自分の豪邸を嬉しそうに披露するな>
<日本批判はたくさんするくせに、人権侵害大国・中国はまったく批判しない>
<無償や交通費のみで受けるタレントも多いのに、講演料が一回100万円以上(注3)とは、どれだけ銭ゲバなんだ!>
<批判されるとすぐに訴訟だなんだと大騒ぎ。言論封殺だ>
<清純派だったくせに、元マネージャーと“でき婚”とは許せない>
……最後のは言いがかかりだろうが、要は「(正論であっても)アグネスにそれを言う資格はあるのか?」「自分を棚に上げるな」に尽きる。
アグネスへの提言と期待
またアグネス本人は英国籍であり、家族も日本国籍取得者はほとんど居ない。しかし彼女の活動場所は主に日本である。ソマリアの問題だろうとタイの問題だろうと、すべて日本へ引き寄せ、日本を非難するか日本人からの寄付を募る。国際的な問題なのだから、英国でも中国でも同様に活動するべきでは?
それが出来ないのは、アグネスがいまだに「日本の芸能人」として得た知名度に寄りかかっているから。…