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統合の原因となった生徒数減少を食い止めるため、女子生徒獲得を狙って、制服を人気少女漫画で描かれたおしゃれなデザインに一新する。日本代表選手を輩出し、人気テレビドラマ「スクールウォーズ」のモデルにもなったラグビー強豪校は、校名と共に、その硬派なイメージにも別れを告げる。
伏見工ラグビー部は、1975年に元日本代表の山口良治さん(71)が監督に就任し、80年度の全国大会で初優勝。84~85年には、スクールウォーズが放映され、話題となった。洛陽工は1886年創立で、日本最古の工業高校として知られる。
だが、少子化や普通科志向の高まりで両校とも、志願者は年々減少。市教委は13年、両校を移転、統合して、新しい工業高校とすることを決めた。来月、公募した新校名を発表する。
統合後の志願者確保に向け、市教委が着目したのが、伏見工12・7%、洛陽工4・6%にとどまる女子生徒の少なさ。かわいい制服で女子を呼び込もうと、昨年10月、デザインを公募した。
新制服は男女とも明るい紺のブレザーで、伏見工ではグレーの無地だったスカートは、ピンク色のチェック柄に。襟などに女子は白、男子はグレーの縁取りをあしらう。集英社の雑誌で連載中の少女漫画「たいへんよくできました。」で、主人公が通う高校の制服として描かれたものと同じだ。
同社と地元の学生服専門店の共同提案で、市教委の担当者は「縁取りやピンクのチェックは公立高では斬新。受けは良いはず」と自信を見せる。統合後もラグビー部は存続する一方、吹奏楽部や女子バスケットボール部を新設し、市教委は女子生徒の増加を期待する。
伏見工在校中、制服は学ランだったという元日本代表の大八木淳史さん(53)は「僕らの時代はルールを破ることがおしゃれで、ラグビージャージーで通学していた」と懐かしむ。「母校の名が消えるのは寂しいが、時代の流れなので仕方がない。おしゃれな制服だけでなく、未来を感じさせる名前にするのもいいね」と話している。