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東京大分子細胞生物学研究所などの国際研究チームは、発達の遅れや肥満、低身長などを特徴とする新たな希少遺伝病を発見し、原因となる遺伝子の変異を特定した。発症率は数万人に1人程度とみられるが、原因の特定は治療法の開発などにつながると期待される。論文は2日付の米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に掲載された。
同研究所の泉幸佑助教らは米フィラデルフィア小児病院に勤務していた2013年、似た症状の遺伝病コルネリア・デ・ランゲ症候群の患者の中に、異なる特徴を持つ人を見つけ、「CHOPS症候群」と名付けた。遺伝子解析でDNAからリボ核酸(RNA)への転写をコントロールする遺伝子「AFF4」に異常があることを突き止めた。
通常、DNAは必要な時に転写されて働くよう制御されている。AFF4から作られるたんぱく質は転写を活性化させるが、用が済めばすぐに分解される。しかし、AFF4に変異があると分解されず、過剰に蓄積され転写に異常が起きることが分かった。
別の研究で、AFF4は食欲との関連が指摘されている。研究チームはCHOPS症候群の症状の一つである肥満は、AFF4による食欲異常が関連する可能性があるとみている。