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世界遺産・東大寺(奈良市)の大仏殿(国宝)や南大門(同)で油のようなものがまかれた事件で、液体の跡からかんきつ類のようなにおいがすることが10日、奈良県警への取材で分かった。他の寺でも同様のにおいを確認しており、県警が分析を進める。
また奈良県警は県内の寺社でまかれた油のような液体のうち、長谷寺(桜井市)など7寺社の液体が、同じ種類の可能性が高いことを明らかにした。
大和郡山市の松尾寺の本堂(重要文化財)でも被害を確認。
県警によると、大仏殿内で、大仏をのせた石製の須弥壇に、点状や線上にまかれた跡が見つかり、南大門にある金剛力士像の足元にも跡があった。