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東京電力は21日、福島第一原子力発電所5・6号機から400メートルほど離れた道路脇の土手から出火し、5・6号機で使う水道管などの一部が焼けたと発表した。周辺には車のブレーキ部品などが見つかっていることから、交通事故が火災の原因とみて調べを進めている。
東電によると21日昼前、福島第一原発5・6号機構内を走るバスの運転手から、ゲートの西側付近の道路の土手から火が出ているという通報があった。
火は約30分後の午後12時24分に鎮火したが、道路の両脇の土手で合わせて50平方メートルほどが延焼し、5・6号機で使う生活用水などの水道管の一部に火が燃え移って、水が流出した。
現場は5・6号機のゲートから400メートルほど離れており、通信ケーブルや水道管が設置されている。東電によると通信ケーブルに異常はなく、損傷があった水道管はビニールテープなどで養生した。当時の大気中の放射能濃度は検出限界値未満だったという。
その後の調べで、現場周辺には車のブレーキの破片などが散乱していたことから、交通事故が火災原因になった可能性が高いと見て、該当車両がないかどうか警察が調べを進めている。