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肺炎はワクチンで防げ! 公費助成対象外の人はどうする?〈週刊朝日〉

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肺炎はワクチンで防げ! 公費助成対象外の人はどうする?〈週刊朝日〉

 肺炎はワクチンで防げ! 公費助成対象外の人はどうする?〈週刊朝日〉

 急速な高齢化を背景に急増する肺炎。高齢者の肺炎はワクチンで予防が可能だ。現在2種類があるが、うち定期接種で使えるのは30年近い使用実績のある「ニューモバックスNP」。これとは別に小児で使われていた「プレベナー13」が昨年6月に成人でも使用可能になった。ただし、これは定期接種の対象ワクチンではないため、どちらを接種するか医療現場で混乱もみられる。
 
  二つのワクチンはどう違うのか。肺炎球菌にはさまざまなタイプ(血清型)があり、その数93種類ともいわれる。ニューモバックスはうち23種類、プレベナーは13種類に効果がある。カバーする血清型が多いほど、より広い予防効果がある。
 
  ニューモバックスの肺炎予防効果は国内の研究で示されている。高齢者施設に入所する1006人(平均年齢85歳)のうち、ワクチン接種者は肺炎球菌肺炎を63.8%、肺炎全体を44.8%減らせた。
 
  厚生労働省はニューモバックスを毎年65歳の全員に接種すれば、年間5115億円の医療費の削減効果があると試算する。
 
  だが効果は5年以上持続するが、徐々に低下もする。必要接種回数に関して明確な方針はないが、2009年10月から再接種が認められた。ただ任意接種扱いだ。
 
  定期接種できるのは最初の5年間は、65歳から100歳までは、65歳、70歳、75歳など5歳刻みの年齢に達した人。14年度から18年度まで全員が1回接種できるようにする仕組みだ。心臓、腎臓、呼吸器の障害のある人や免疫の機能が低下している人も60歳から64歳までは対象となる。一方、過去にニューモバックスの接種を受けた人は対象外だ。
 
  14年度は概算で約600万人が対象になる見込みだが、今年度で受けられるのは3月末まで。なかには接種のタイミングを逃してしまったり、今年度は対象外でも希望したりする人もいるかもしれない。東京都江東区医師会理事、浅川洋医師の医院では、受けに来たのに対象年齢ではなかった人もいた。
 
  その場合、三つの考え方がある。[1]次の定期接種まで待つ(今年度対象の65歳の人なら次回の70歳)[2]全額自己負担でニューモバックスを接種する[3]初回でプレベナーを接種(公費助成は受けられない)し、次の定期接種でニューモバックスを接種する――。接種費用はニューモバックスが7千〜8千円前後、プレベナーは1万円前後だ。
 
 [1]の場合、公費助成が使えるので負担は軽くて済む。…

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