政治そのほか速
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戦時中に人体実験を重ね細菌兵器を開発した旧日本陸軍の秘密機関731部隊など医師らによる「医学犯罪」を問い直す企画展が13日から、京都市で開かれる。戦後70年を迎える今年、同市では4月に全国の医師らが集う8年ぶりの「日本医学会総会」が開かれるが、医学界の戦争協力は取り上げられない。このため医療関係者や弁護士らの団体が独自に検証することになった。
731部隊は細菌兵器を開発し、中国で細菌戦も実行した。隊員は支部を含め約3500人いたとみられるが、東京裁判での責任追及はされなかった。政府は細菌戦を認めていない。
企画展は「歴史を踏まえた日本の医の倫理の課題」と題し、3月13〜15日に同市北区の立命館大国際平和ミュージアムで開催。さらに医学会総会期間中の4月12日、知恩院和順会館(同市東山区)で731部隊に関する展示や講演、医師らが出席するシンポジウムを計画している。
主催団体側は1年前から医学会総会内で関連資料の展示を求めてきたが採用されなかった。実行委員長の垣田さち子・京都府保険医協会理事長(66)は「現在も薬害や臨床データ改ざんなど理解し難い事件が繰り返されるのは、医の倫理に関する反省がないから。なぜいまだに負の歴史に向き合えないのかを問いたい」と指摘する。【千葉紀和】