政治そのほか速
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一晩で約10万人の命が奪われたとされる1945年の東京大空襲から、10日で70年を迎えた。猛火の中を生き延びた人々の高齢化が進む中で、惨禍をどう語り継いでいくのか。東京都内の各地では犠牲者を悼む法要や平和を祈る集いが開かれた。
【写真特集】犠牲者を追悼する遺族ら
墨田区の都慰霊堂で午前10時から、東京大空襲と関東大震災の犠牲者を追悼する「春季慰霊大法要」(都慰霊協会主催)が営まれ、遺族ら約600人が参列した。
法要には秋篠宮ご夫妻が参列され、安倍晋三首相も歴代首相で初めて出席した。都慰霊協会の檜垣正已会長が「今日、私たちが享受する平和と繁栄は多くの尊い犠牲とご遺族のご苦労の上にあることを忘れてはならない」と式辞。読経の後、安倍首相は「平和への誓いの下、過去に対して謙虚に向かい合い、悲惨な戦争の教訓を深く胸に刻みながら、世界の恒久平和のために、あたう限り貢献してまいります」と追悼の辞を述べた。その後、遺族代表らが焼香し、犠牲者の冥福を祈った。
都によると、昨年1年間で新たに174人の犠牲者名が判明、慰霊堂隣の平和祈念碑に納められた犠牲者名簿の人数は計8万324人になった。【戸上文恵、大迫麻記子、川上晃弘】
◇東京大空襲◇
第二次世界大戦末期の1945年3月10日未明、米軍の爆撃機B29約300機が東京・下町に約1700トンの焼夷(しょうい)弾を投下。隅田川両岸一帯が猛火に包まれ、現在の江東、墨田、台東区を中心に約26万戸の家屋が焼失した。死者は約10万人、負傷者約4万人と推定される。米軍は日本の戦意喪失に効果があるとみて同様の無差別攻撃を各地で行った。