政治そのほか速
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関西電力は17日、運転開始から39年以上が経過する高浜原発1、2号機、38年が経過する美浜原発3号機(いずれも福井県)の計3基について、原子力規制委員会に再稼働に向けた安全審査を申請することを決めた。同日午後に申請する。4月にも運転期間を最長60年まで延長する申請も出す方針だ。関電はすでに、高浜原発3、4号機、大飯原発3、4号機(同)の審査を受けており、今回の申請で、関電は全11基中7基の再稼働を目指すことになる。
高浜1、2号機(出力はいずれも82.6万キロワット)も老朽化が進んでいるが、廃炉を決めた美浜1、2号機と比べ出力規模が大きいことから、「運転延長のための安全対策費がかかっても、採算性を確保できる」(関電幹部)と判断した。東日本大震災後、40年以上の運転延長を目指す原発は、高浜1、2号機が初めてとなる。
美浜3号機(出力82.6万キロワット)は採算性の見通しが立ったことに加え、「1、2号機を廃炉にするなら、早期に3号機は再稼働させてほしい」という地元の美浜町の強い要望も踏まえ、再稼働方針を決めた。
ただ、いずれも老朽原発のため、原子力規制委の審査は通常の原発の審査より厳しくなることが予想される。施設内のケーブルを不燃性にすることを求められるかどうかで安全対策費用や工事期間が大きく変わってくることもあり、いつ再稼働できるかは、見通せない状況だ。【浜中慎哉】