政治そのほか速
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掲載日:2015年3月4日
http://www.zaikei.co.jp/article/20150304/238557.html
京都大学、岡山大学教授、京都工芸繊維大学らの研究グループは3日、スマートフォンなどの携帯端末が
近くの端末同士で相互に連携し、共同して基地局と通信する技術を開発したと発表した。
これにより、多数の人が集まる場所で、携帯端末を一斉に使用しても通信速度が低下せず、通信できる。
今回開発された技術は、電車やバス内、イベント会場など、人が集まっていながら、相対的にはあまり
動かない環境での利用に特に適しているという。
従来、このような環境で多人数が一斉に通信を行うと、1人当たりの伝送速度が減少していた。しかし、
新しく開発された技術を利用すると、多数の端末同士を連携させ、近距離の無線通信を用いて端末の
受信信号を共有することで、基地局との通信容量を増加させることができ、1人当たりの伝送速度が
ほとんど低下しなくなる。
現在の無線LANやLTE(Long Term Evolution)などが、MIMO(Multi-Input Multi-Output)伝送を利用
しているが、この技術は、アンテナ数にほぼ比例した通信容量が得られる。しかし、携帯端末に備える
ことができるアンテナは数アンテナに限られていた。
今回開発した技術では、近傍の端末が高周波数帯を利用して相互に連携することによって、等価的に
多数のアンテナを備えた一つの端末として機能させる。これにより、連携するユーザー数にほぼ比例して
通信容量を拡大できるので1人当たりの伝送速度は下がらない。
研究グループは今後、より高い周波数を利用した端末間連携を実現することで、今回の技術をより
洗練されたものにしていくとしている。(阪木朱玲)
<画像>
携帯端末が助け合って混雑を解消している様子(京都大学の発表資料より)
http://www.zaikei.co.jp/files/general/2015030412023420big.jpg
<参照>
携帯端末が助け合って混雑を解消する技術の実証に成功 -増大するスマートフォンのデータ通信混雑解消に期待- — 京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2014/150303_1.html
総務省|戦略的情報通信研究開発推進事業
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/scope/