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国立がん研究センターは、2015年に新たにがんになる患者数が、14年より約10万人増え98万2100人になると推計し、28日発表した。
種類別にみると、これまで3位だった大腸がんが、胃がん、肺がんを抜いて1位になり、肺がんは2位にとどまると予測した。男性に限ると、前立腺がんの患者が最多になるとした。
同センターによると、大腸がんの増加は主に高齢化の影響で、肺がんは、喫煙率が最も高かった1960年代に20~30代だった男性が高齢になり、発症が増えたためという。胃がんが3位になったのは、原因の一つとなるピロリ菌の感染者数の減少によるとみられる。
また、がんによる死亡者数は、14年より約4000人多い37万900人と予測。肺がんがトップで、14年は3位だった大腸がんが胃がんを抜いて2位となった以外に、大きな変化はみられなかった。
同センターは14年から、がん対策の目標設定や評価などに活用するため、その年の患者数や死亡数の予測結果を公開している。