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3月9日、ついに腕時計型端末「アップルウォッチ」が発表された。4月24日に、日米中など9カ国・地域で発売される。ステンレス製の通常モデルは549ドル(6万6800円)、スポーツ仕様は349ドル(4万2800円)、最上位機種は最高1万7000ドル(218万円)。
アップルウォッチによって私たちの生活はどう変わるのだろうか。まず、いちいちスマホを取り出さなくても、手首を見るだけで様々な連絡に対応できるようになる。誰が電話をかけてきたのか、誰がメールを送ってきたのか、手首を見るだけですぐに確認できる。指で画面に描いたスケッチを、即座に他のアップルウォッチに送ることもできる。
さらに、健康管理にも利用できる。センサーによって、心拍数が計測できるだけではなく、「立つ」、「座る」などの人の動作を感知し、運動量や消費カロリーを記録することも可能。
アプリを追加することで、様々な機能を付加することもできる。すでに開発環境の「WatchKit」が公開されている。9日の発表会では、タクシーを呼べるアプリ、ホテルの部屋のキーとして使えるアプリ、流れている音楽の曲名を調べたり、歌詞を表示したりするアプリなどのデモが紹介された。
操作性はどうなのか。アップルウォッチのディスプレイには感圧センサーが内蔵されていて、軽く触れたタップと強く押すプレスの違いが認識される。プレスするとオプション画面を呼び出せる。さらに、側面に付いた竜頭型ボタン「デジタルクラウン」を押すとメニュー画面が現れ、ボタンを上下に回すことによって、画面を拡大・縮小することができる。
文字盤は、それぞれの好みに合わせて、幅広い種類の中から選択できる。遊び心あふれるものや芸術的なものなど、様々な文字盤が用意されている。電池の持続時間は通常使用で18時間。
JPモルガン・チェースのロッド・ホール氏は、年内に2600万個のアップルウォッチが売れるだろうと見ている。さらに来年には、販売数5500万個、売上高230億ドルに達すると予測している。
これまで、ソニー<6758>や韓国サムスン電子がウエアラブル端末に進出してきたが、アップルウォッチの登場によって、この市場での競争が激化しそうだ。矢野経済研究所は、2017年にはウエアラブル端末の世界出荷台数は2億2390万台に拡大すると予測している。(編集担当:久保田雄城)