政治そのほか速
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大阪府泉佐野市南中樫井の国道26号交差点で16日午後、大型トラックが横転し、横断歩道を渡っていた近くに住む同市立長南小3年、北谷柊陽(しゅうや)君(8)が下敷きになり、死亡した。激しいブレーキ音と衝撃音が響き渡り、事故後すぐに近隣住人や通行人ら20~30人が現場に駆け寄った。そこにはトラックの下敷きになった北谷君の姿。集まった人たちは北谷君を助け出そうと、素手で車体を持ち上げようとしたが、びくともしなかった。「頑張れ、頑張れ」。全員が大声で呼びかけ続けた。
近くに住む自営業の男性(67)は「人の力だけでは無理だ」と、経営する工場からフォークリフトを現場に運び込んだ。トラックをリフトでわずかに持ち上げた隙に、近くにいた人が下敷きになっていた北谷君を引っ張り出した。「大丈夫か」。北谷君は周囲の呼びかけにも応じず、ぐったりしていたという。男性は「かわいそうでならない。もっと早く助け出していれば…」と悔しさをにじませた。
事故後に病院に駆けつけ、遺体と対面した北谷君の祖母(74)は、突然の悲報に「信じられない」とうなだれた。北谷君は最近、空手教室に通い始めた。2日前も新品の空手の防具を身につけ、「かっこいいやろ」とうれしそうにはしゃいでいたという。祖母は「まさかこんな怖い目にあうとは思わんかったやろうね」と声を震わせた。