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フォトシンスは3月23日、スマートフォンで扉の鍵を開け閉めできる、後付け型のユニット「Akerun(アケルン)」を発表、予約受付を同社Webサイトで開始した。税別価格は3万6000円で4月23日に発売する。
製品発表会で河瀬航大・代表取締役社長は「今の鍵はメチャメチャ不便。この不便さから解放されたいと思いこの製品をつくった」と話す。「Akerun」を扉のサムターン部に貼り付け、Bluetoothでスマートフォンと連携させることで、鍵のスマート化が実現する。スマートフォンの操作だけで解錠できるのはもちろん、恋人にメールで合い鍵を送ったり、有効期限を区切った鍵を作成できたりと、鍵の用途を広げられるのが特徴。電子鍵市場だけでなく、ホテル市場、不動産市場などB to B市場を中心に展開し、同時に一般向けにも販売していく。
システムを共同開発している3社によると、物理的な鍵から解放されることで、様々なメリットがあるという。例えば、ホテルのスマート宿泊システムを共同開発した、NTTドコモ・ベンチャーズの栄藤稔・代表取締役社長は「物理的な鍵の受け渡しがないため、フロント業務の省力化が可能。また外国人観光客などに対応するための多言語展開も容易」とメリットを説明した。
不動産業界の取り組みとして、鍵を使わない内覧システムを共同開発したネクストの井上高志・代表取締役社長は「物件のオーナーから鍵を預かる必要がないので、仲介業者が内覧希望のお客様をお待たせしないですむ、また入退出の履歴が残るためトラブルの防止にも役立つ」と語る。
オフィスビルの空室を有効活用するシステムを共同開発した三井不動産のビルディング本部・法人営業統括部・光村圭一郎・主事は「オフィスビルの空室をワンタイム利用可能なオフィススペースとする実験を今春以降行う予定。利用履歴の管理ができる上、無人でも運営できる可能性がある」と話した。
製品をスマート・ロック・ロボットと名付け、「今後はおもてなしロボットとして進化させたい」と語る河瀬社長。将来的には単なる鍵というデバイスにとどまらず「外出時に電車の時間を教えてくれたり、帰宅時にテレビ番組の案内をしてくれたりなど、ドア型のロボットを目指したい」と抱負を述べた。