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中国の情報サイト雷鋒網は17日、「日本の携帯はなぜ、世界と相入れないか」と題する文章を掲載した。同文章は環球網などの大手メディアのサイトも転載した。
文章はまず、「日本に行けばいたるところで、蓋を開けて利用するタイプの携帯電話を見ることができる」と紹介。日本以外では使えないタイプであることから「日本人は“ガラパゴス携帯”と呼んでいる」と書き加えた。いわゆるガラケーだ。
文章は、「日本市場では去年(2014年)、旧タイプの携帯がスマートフォンを打ち破った(解説参照)。専門家も短期的なブームではないと指摘」、「去年は1000万台以上の旧式携帯が日本市場に投入された」などと論じ、「日本人はなぜ、そんなに執着するのだろう」と疑問を示した。
さらに、「天気予報、ニュース、ゲームなどを楽しむアプリケーションを多用するならば、スマートフォンをお勧めします」との業界関係者の声を紹介。一方の従来型では、外観全体や「蓋を開けて使用する」ことが、日本人の伝統的な美的感覚や文化様式に適合していると論じた。
また、従来型のボタンの「物理的手ごたえ」にも人気があり、スマートフォンでは味わうことができなくなってしまったと指摘した。
文章は、日本ではワンセグで動画を見ることができる携帯が10年以上前に登場していたと紹介。慣れてしまったユーザーはユーチューブを見たいとも思わず、「スマートフォンには不必要で重要でない機能がある」との考えを持っていると論じた。
さらに、日本のガラケーはモニターは小さいが落としても壊れにくく、電池消費も非常に少ないと指摘。料金の安さも魅力的で、普通の労働者にとっては価格面でもスマートフォンが特に魅力ある商品にはみえなかったと論じた。
文章は、日本の携帯電話がすでにスマートフォンに対抗できるだけの競争力を持つ「独自の進化」を遂げていたと紹介した。
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◆解説◆
MM総研によると、2014年1-12月期におけるスマートフォンの出荷台数は前年比5.3%減の2770万台、(従来型である)フィーチャーフォンは同5.7%増の1058万台だった。スマートフォンの出荷台数は2年連続の減少だった。フィーチャーフォンの出荷台数が前年を上回ったのは08年以降では初めてだった。
スマートフォンの出荷台数はそれでも、フィーチャーフォンの3倍近くあり、上記記事のように「打ち破った」とまでは言えないが、「スマートフォンが売上減、フィーチャーフォンは売上増」は先進国においては、極めて珍しい現象という。…