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NTTエレクトロニクス(NEL)は、データセンター間トラフィックの急伸を支える100G波長多重(WDM)光ファイバ通信システムの本格普及に向けて、第2世代の低消費電力デジタル信号処理LSI(Gen2 LP-DSP)「NLD0640」の量産出荷を開始した。
NLD0640は、米Broadcomとの提携にもとづく最初の成果である20nmコヒーレントDSP製品。NELの第1世代40nm DSP製品「NLD0629」のコヒーレント光通信デジタル信号処理技術をベースに、Broadcomの20nm CMOSアナログ・デジタル混載技術も取り込み、高性能・低消費電力の高いレベルで両立した。
100GビットEthernet(100GE)トランスポンダ機能を内蔵し、2000km超まで届く長距離光伝送ラインカード用途に加えて、最小電力の80km ZRトランシーバや、電力が最適化された1200kmまでのメトロ向けトランスポンダなど、幅広いアプリケーションをカバーする。また、送受信それぞれにデジタル・イコライザを備え、小型100Gアナログコヒーレント光トランシーバ(CFP2-ACO)のプラガブル・コネクタ部分での電気信号歪みを補償することもできる。
すでにサンプル出荷を開始しており、国内外15社に向けにて数千個が提供され、光モジュールや光システムのアップグレードや小型化を促進しているという。また、複数社の100Gプラガブル光トランシーバと接続動作も確認されており、100Gコヒーレント技術のメトロネットワークへの展開が期待されるという。
なお、NELは2015年3月24~26日に米国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催された「Optical Fiber Communication Conference and Exposion(OFC2015)」のブースにおいて、NLD0640のライブ・デモを実施した。
第2世代低消費電力デジタル信号処理LSI「NLD0640」の製品写真
第2世代低消費電力デジタル信号処理LSI「NLD0640」の概要