政治そのほか速
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「今の訓練体制では警備にも限界があります」と、今年になって新たに米ホワイトハウス・シークレットサービス(大統領警護隊)のトップに就任したジョセフ・クランシー氏。彼の頭には斬新なアイデアがあることを「nytimes.com」が伝えている。
昨年9月19日、米ワシントンD.C.のホワイトハウスにナイフを持った男が不法侵入するという事件があったことは記憶に新しい。当初は玄関付近で身柄を取り押さえられたと発表されたが、実は本館の内部にある「イーストルーム」という大統領が演説に立つ部屋で、アラーム装置も作動していなかったことが後に発表された。
「危機一髪だった。警備体制はどうなっているのか」と書き立てられ、大きな批判にさらされたシークレットサービス。大統領が「実によく働いてくれている」と称えて事態の収拾を図ろうとした一方で、ミシェル夫人は激怒したと言われている。そして10月にジュリア・ピアソン長官は引責辞任し、その代行を経てジョセフ・クランシー氏が正式に長官に就任した。なんと彼の頭にはかつての長官とは異なる斬新なアイデアがあったもようだ。
ジョセフ・クランシー氏は、3月17日の下院歳出委員会の公聴会にて「現在のシークレットサービスによる警備体制でホワイトハウスは守り切れない」と証言。「現在、トレーニングはホワイトハウスの駐車場を使用して行われ火災訓練も弱い。ホワイトハウスの“レプリカ”を一軒建て、そこでシナリオベースでの訓練を徹底させる必要がある」と述べたのだ。予算は800万ドル、敷地の面積は500エーカー、場所はメリーランド州ベルツヴィルなどと具体的な案をも示し、新たな予算を組むことへの理解と承認を強く望んだ。
ワシントンD.C.を観光する者にとって、スミソニアン博物館群と並び、かつては最大の楽しみと言われたホワイトハウス見学。しかし9.11アメリカ同時多発テロ事件以来、見学できるのは米・国会議員を通じて招待状を得た者のみ。年2回開催されるガーデンツアーでも建物の内部に入らせることはない。当然ながらホワイトハウスの塀をもっと頑強で背の高いものに変えたらどうかという意見もあり、クランシー氏の“レプリカ建設”案にどれほど多くの理解が示されるか注目してみたい。
※ 画像はnytimes.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)