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【ライヴレポ】DISH//がファンとガチンコバトル!強い絆が生み出した一体感で“リング”が揺れた!!

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【ライヴレポ】DISH//がファンとガチンコバトル!強い絆が生み出した一体感で“リング”が揺れた!!

【ライヴレポ】DISH//がファンとガチンコバトル!強い絆が生み出した一体感で“リング”が揺れた!!

 

元旦の東京・日本武道館単独公演も大成功に収め、2015年もますます勢いづくDISH//。『DISH// 皿vsスラ“世界サラー級タイトルマッチ”~2015春編~”』と題して14日から行なっている全国ツアーの中盤、25日に東京・豊洲PITで行なった白熱ワンマンの模様をお届けする。

今回で3回目となる“皿vsスラ”とは、DISH//とスラッシャー(ファン)とのガチンコ勝負スタイルのライヴ。歌にダンスに演奏にトークにマルチな才能を発揮する彼らだが、今回はダンスパートとバンドパートに分け、前者ではMCなしで10曲をブっ通しで披露。両者一歩も引かない本気の闘いは、とことん昂ぶらせてくれた。

まず沸かせたのは、オープニング映像。4人それぞれ、タイトルマッチに向けての意気込みをシビアな表情で語り始めると…「どんな状況でも腹筋できる」と豪語したTo-iは、指一本で腹筋して見せたと思ったら、それがまさかのからくり映像。「肉体的にも精神的にも時代の流れに乗る」と謎な決意をしたTAKUMIは、MASAKIを巻き込んで8.6秒バズーカーの“ラッスンゴレライ”を完璧コピー。「闘いの目標は美しさの追求」と神妙に語ったRYUJIは、なんとめちゃかわギャルに変身して投げキッス。「自分らしさを求めて体力をつける」と勇ましいMASAKIは、パンチングボールと思いきや大量のパンツをぶら下げたパンティボー!?をひたすらパンチ。この時点で、反則勝ちである。

その上で、ダンスパート1曲目は4人の自己紹介が歌詞にちりばめられたハイテンションナンバー「We Are DISH//」。代わる代わる歌ったりアオったりする4人に、負けじととんでもないボリュームでコールし、「晴れるYA!」ではイントロから大きな声を上げたオーディエンス。そんな中、それぞれギターとベースを持ち、ステージ両端のお立ち台も使って所狭しと躍動するTAKUMI、MASAKI、RYUJI。DJブースから、「手上げろ!」とオーエディエンスを力強く巻き込んでいくTo-i。ステージとフロアのせめぎ合いは、早くも頂上決戦の様相だ。

かと思えば、楽器を置いてしなやかなダンスをしながら表情豊かな歌声を聴かせてくれたのは、R&Bのしっとりナンバー「LOL」。続く「birds」でも、RYUJIとTo-iのメロウなラップの掛け合い、TAKUMIの伸びやかなロングトーン、手の指先や足先まで感情表現を怠らないMASAKIの踊りと、それまでの熱狂では見せなかった一面もチラリ。それもまた、反則的である。

TAKUMI、MASAKI、RYUJIが再び楽器を持った「虹のカケラ」に続き、甘い声が持ち味のMASAKIの歌い出しに黄色い声が上がったのは「サイショの恋~モテたくて~」。To-iがジャンプしつつ「後ろまで見えてるぞ!」と満面の笑顔を見せたり、コミカルな歌詞に合わせてメンバーがジャレ合ったり。彼らのダンス量からいってこの時点で相当キツいはずなのに、そんな余裕を見せてしまうとは!「ザ・ディッシュ~止まらない青春 食欲編~」では、RYUJIが客席に最接近したり、To-iが「I LOVE YOU!」と叫んだり、ついでにMASAKIが「パンティ!」と絶叫したり、みんなで客席に向かって紙皿を投げたり。楽しさが止まらない。

「まだまだ盛り上がって行こうぜ!」というTAKUMIの一声が火に油を注いだ「皿に走れ!!!!」からは、怒涛の追い込み。歌いながらのRYUJIとTo-iのハグ、エモなロック「FLAME」のキレッキレな4人の動きにオーディエンスの熱狂も歯止めが利かないところまできて、とどめの「I Can Hear」。オーディエンスの大合唱にも驚かされたが、すれ違いざまに拳をコツンとさせたTAKUMIとMASAKI、4人揃ってのジャンプ、アクロバティックな技も決めたそれぞれのダンスソロ……これまで多くのステージ、苦楽を共にしてきた4人の絆があればこそ、ここまでひた走ることができるのだと思うと、あらためて胸が熱くなってしまった。

やっとのMCタイムでは、「ア゛ー!」と声にならない声を上げ、「ホントにヤバい!!」を連発するメンバー。そのうち少し復活したMASAKIが「パンティ!……おい、DISH//どうした」と3人に呼び掛けると、To-iが「今、おまえうぜぇ!(笑)」と返していたが、それもそのはず。極限状態なのである。「「FLAME」からの「I Can Hear」、マジでキツい!今回のセットリスト考えたの誰だよ!(笑)」とRYUJIが問いかけると、「俺もそれ思ったんだけど……ゴメン、考えたの俺だわ(笑)」と答えたのはTAKUMI。そして、「新潟公演もヤバかったけど、上回った。東京のスラッシャー、スゲェな!」と続けて、この白熱バトルの勝者はスラッシャーに決定。だが、メンバーの顔は実に清々しい。「好きなだけ暴れて、好きなだけ声が出せるこのライヴ、大好き!」というTo-iの言葉の通りなのだろう。
 
サポートドラマーを加えてのバンドパートの1曲目は、彼ら自らが作詞・作曲をした「また明日。」。TAKUMI&MASAKIはギターを、RYUJIはベースを弾きながら、To-iはDJしながら、“君となら ゆけるさ”とメッセージするDISH//とスラッシャーをつなぐ歌は、どうしたって胸に響く。さらに、「キット」ではTAKUMIがアコースティックギターを、To-iがキーボードを弾きながら歌う。彼らの挑戦欲は、本当に尽きることがない。

「みんなの笑顔に、いつも元気をもらっています。本当にありがとう。1曲目でDISH//の名前を叫びましたけど、最後もまた叫びたいなと。盛り上がっていけますか!?」というTAKUMIの言葉が導いたのは、「踊らにゃソン!Song!」。ハンパない一体感の先にあったのは、楽しさを超えた感動だった。

彼らのライヴではもはや恒例となっているサプライズ発表によると、今夏、東名阪ホールツアーの開催が決定。きっとまた、タダでは済まないライヴになることだろう。DISH//らしさ全開の快進撃は、まだまだ続く。

写真/佐藤薫 文/杉江優花

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