秋葉原のライブ・バー「秋葉原ディアステージ」発のアイドルグループとして、2008年に結成したでんぱ組.inc。メンバーの古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音は、ゲームやアニメなど自分の趣味に特化したオタクでもある個性派アイドルだ。昨年、初の日本武道館公演を敢行したでんぱ組.incは、今年も、全国ツアー「WWD大冒険TOUR2015～この世界はまだ知らないことばかり～」や代々木第一体育館で初めてのアリーナ公演を実施するなど、ライブを中心に精力的に活動している。

　現在は、冠番組となるドキュメントバラエティー番組『でんぱの神神』(テレ朝動画 毎週金曜 18:00配信 / BS朝日 毎週土曜 深夜2:00～ / CSテレ朝チャンネル1で毎週日曜 23:00～)に出演中。同番組は、メンバーの素顔とグループの成長に迫ったドキュメンタリーで、ライブ映像のほか、ステージの裏側、MV撮影のメイキング映像などを放送。このたび、DVDシリーズ第4弾「『でんぱの神神』DVD神BOXビリフォー」が、3月18日に発売されるにあたり、メンバーに見どころや現在の心境について聞いた。

　左から、夢眠ねむ、相沢梨紗、古川未鈴、藤咲彩音、最上もが、成瀬瑛美

　――DVDシリーズ第4弾には、2013年10月から2014年3月までの出来事が収録されています。

　夢眠「武道館のサプライズ発表が収録されているところが見どころかな。グループとしては大きい出来事でしたね」

　相沢「全国ツアーで披露したメンバーのソロ歌唱が入ってるんです。普段のライブで歌うことはないので、これは貴重映像だと思います!」

　――2012年にスタートした『でんぱの神神』ですが、番組では素顔を見せていますね。

　夢眠「他のアイドルさんより、素を見せることにむちゃくちゃ抵抗がある人間ばかり(笑)。最初は、『今日は無理です! 泣いちゃうから見せたくない』って断ったりしてました。そんな事を経て、『神神さんだったらいいや』って思うようになりました」

　成瀬「(資料を)読めば読むほど、”号泣、号泣”って書いてあるんだけど!」

　藤咲「『ピンキーちゃん、泣き過ぎ』って言われる。リハーサルも本番もすぐ泣いちゃうけど、DVDシリーズが増えていくうちに、涙は少なくなってきたかな？」

　――ファンの方からはどんな反応がありますか?

　古川「自分の事を話すのが好きじゃないけど、ファンの方から『未鈴ちゃんはこう思ってるんだね』という反応を頂くんです。自分の素顔を出してくれてありがたいし、ファンの方も喜んでくれてるのかな」

　相沢「自分でも自分のキャラが分かってなかったけど、メンバーの中で1番しっかりしてないことが露呈してる(笑)。アイドルらしく振舞わなくても、ファンの人は認めてくれると感じたのは、神神さんのおかげです」

　――鍋を囲んだ反省会のシーンでは、涙交じりに本音で語り合っていますね。

　夢眠「せっかく仲が良い感じなのに、本音を言って泣くのは正直嫌だよね? みんなで生きやすいようにしてるのを崩すのは怖いし、わざわざ踏み込みたくない。そもそも本音で語ろうという雰囲気にはならないし」

　成瀬「見返すのはすっごい恥ずかしい！1年に1回くらいでいい……」

　相沢「でも、ファンの人はうれしいんだろうな～」

　――同じシーンで、藤咲さんは「プライベートでもっとメンバーのみんなと遊びたい」と漏らしていましたが。

　藤咲「あの時の私はそう思ってたけど、今はあんまりそういう気持ちはないかも……」

　成瀬「ちょっとー! 逆に私はみんなと遊びたい気分になってるよ」

　夢眠「それは嘘だね! 昨年は10回くらい誘ったのに、『うん、まぁ……辞めとこうかな』って言ってたじゃん。一昨年は未鈴を誘ってみたけど、成功したのはドラクエのイベントに行った1回だけ。今年は誰にしよう～?」

　――現メンバー6人で活動を始めて丸3年。何か変化はありましたか?

　古川「『武道館とかやったら、変わるのかな?』と思ってたけど、個人的には生活もあんまり変わってない」

　夢眠「いやいや～! 未鈴ちゃんは人間らしくなりましたよ。もっと冷たかったよね? 最近は、メンバーにお土産を買ってきてくれるようになって、みんなで感動してて。3年間尽くして、やっと1つのキーホルダーくれるようなヒドい彼氏と付き合ってるような感覚(笑)。イケメンスキルが上がってます」

　古川「(赤面しながら)やっぱり、6人といない時に6人の事を多少は考えるようになりました」

　全員「キャー! 格好良い!」

　『でんぱの神神DVD 神BOXビリフォー』3月18日発売　2万520円(税込)発売元:テレビ朝日・BS朝日 販売元:ポニーキャニオン ※単巻も同時発売
　(C)2015 テレビ朝日・BS朝日

　――アイドル活動で忙しいと思いますが、悩みはありますか？

　古川「自分の事をオタクとは言えなくなってきた……」

　相沢「深夜アニメをリアルタイムでちゃんと見てないですもん」

　夢眠「でも、時間がない分、それぞれ個人のオタク活動から、最近は誰かがハマってるアニメや漫画を共有するようになりました。『ギュフー!』とか昔ならではのしゃべり方でアニメの話してて、みんな十分気持ち悪い(笑)」

　相沢「結構、オタクが抜けてるはずなのに、私たち気持ち悪いんですよね」

　成瀬「褒め言葉だから、それ!」

　――でんぱ組.incのライブは、女性限定ライブを実施していますね。

　最上「女の子のファンがすごく増えたので、そういう機会の方が行きやすいと思う。実際、『こんなに女の子のファンがいるんだ！』とビックリしてます。なんか良いニオイがするし、黄色い声援がすごくて男性アイドルになった気分(笑)。『自分たち、むちゃイケメンのアイドルなんじゃないか』って」

　夢眠「えいたそ100人分くらいの声援だよね? なんか格好つけてドヤ顔したり、張り切っちゃう」

　――海外での活動も積極的ですが、今後の予定は?

　相沢「海外に行くまでは怖かったけど、行ってみたらすごく楽しいことが多かったんです。私たちが海外に行くことがきっかけで、ファンの方で初めて海外に行った人もいてうれしくて。”ワールド・ツアー”はやりたいなってずっと言ってるんですが」

　最上「でも、飛行機やだぁ～」

　夢眠「じゃぁ、もがちゃんは船で!」

　――最後に、今後のライブ活動に向けた意気込みを聞かせてください。

　古川「昨年の日本武道館公演に関しては、絶対にやりたいと言い続けてからのライブでした。でも、これからは、自分たちのパフォーマンス勝負だと思ってます。バックボーンに頼らなくても、一表現者として、ステージ上でみなさんの記憶に残るようなライブができるように頑張ります!」

　なお、『でんぱの神神』第4弾DVDの発売記念を記念た特別番組『でんぱ組.incのニコ生ショッピング』が、ニコニコ生放送にて3月4日(水)21時から放送される。