政治そのほか速
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「世はカオスの時代。世界中の人々がメタルの魂を失いかけていた、2014年。BABYMETALはキツネ様のお告げに従い、再びメタルの魂に火をつけ、世界をひとつにするという使命を背負い、異国の地へと旅立った」――。
そんなスペクタクル・ムービーの序章のような壮大なオープニング映像と共に「新春キツネ祭り」は幕を開けた。2014年、ワールドツアーを経験して再び日本へと戻って来たBABYMETALの華々しい凱旋ライブだった。
割れんばかりの歓声に包まれて、YUIMETAL、MOAMETAL、SU-METALの3人が棺のようなハコの中から姿を現した。そして妖艶な雰囲気の「メギツネ」のイントロに合わせて、キツネの面をつけたままアリーナの中央に伸びる花道をゆっくりと前へ。重低音が地面から突き上げる本格的なバンドの演奏にのせて、SU-METALのハイトーンボイスが会場に響き渡り、YUIMETALとMOAMETALのふたりも全身をめいっぱい使ったキレのいいダンスを見せる。
さらにレーザービームが客席を飛び交うなか繰り出したピコリーモ(エレクトロとスクリーモの融合楽曲)『いいね!』では、3 人が「Are You Ready?」と問いかけると、コール&レスポンスで会場が一体となった。メタルの様式美とエレクトロとJ-POPとが絶妙のバランスで生み出す中毒性の高いサウンドは、開始わずか15分で会場を陶酔させる破壊力だ。
YUIMETALとMOAMETALが上半身を大きく前後に倒す激しいヘドバンを見せた『4の歌』では、「もっと声出せるよね?」「まだまだ全然足りないよー」と広いステージを左右に走りながらメンバーはお客さんを煽り、客席はすさまじい熱気に包まれた。
MCは一切ないまま、ライブはクライマックスへと進んでいく。神聖なパイプオルガンと稲妻が鳴り響く荘厳な雰囲気のなか、ついに「ヘドバンギャー!!」が降臨。SU-METALはスタンドのついたマイクをステッキのように振り回し、YUIMETALとMOAMETALは煙の噴射するバズーカ砲を手に大暴れ。曲の終わりは、糸の切れたあやつり人形のように3人がダランと脱力させるポーズで決めた。
「さいたまスーパーアリーナ!スクリーム!」「聴こえないよー!」「もっともっとー!」と煽りまくった『ギミチョコ!!→!!』では、ふだんはクールな表情のSU-METALがチラッと見せた笑顔がキュート。…