
数多くの映画やドラマ、舞台に出演し、唯一無二の存在感で作品に華を添える“バイプレーヤー”にスポットを当てたムック本『バイプレーヤー読本』が発売。人気演劇ユニット・TEAM NACSの戸次重幸や、大ヒットドラマ『半沢直樹』『ルーズヴェルト・ゲーム』での怪演が話題を呼んだ手塚とおるら、注目の俳優たちがロングインタビューに応じ、自身のこれまでの役者人生や演技論を語っている。
【関連】『バイプレーヤー読本』表紙&人気バイプレーヤーたち<拡大写真>
戸次重幸と手塚とおるは、巻頭インタビューに登場。戸次は、TEAM NACS結成秘話や東京進出まもない頃の偽らざる思いを、手塚は、盟友ケラリーノ・サンドロヴィッチとの思い出や演出家・野田秀樹との出会いといった役者人生の転機を、それぞれ赤裸々に明かし、さらには独自の演技論、俳優論を展開。
「もっともっとお芝居がうまくなりたい。この芝居はこの人にしかできないなとか、このセリフはこの人が言うから面白いんだよなって思わせることができる、それがうまい役者だと思うんです」(戸次)、「人間は過剰なもの。だからできるだけ過剰に演じたい。それが僕にとっての“リアル”なんです。過剰さをどう表現できるかが、僕にとって今いちばん大きなテーマですね」(手塚)など、ほかでは聞けない貴重な発言が収められている。
本書ではほかにも、佐藤二朗、小市慢太郎、川原和久、眞島秀和&山中崇(対談)、大倉孝二、緋田康人、津田寛治のロングインタビューも収録。キャリアを総括するとともに、俳優としての矜持やポリシー、今後の展望などをそれぞれの言葉で語っている。
また、作家・演出家の福田雄一、倉持裕、そして舞台演出家としても活躍中の俳優・白井晃が、作り手の目線でバイプレーヤーについての持論を披露しているほか、演劇系のライター陣が“劇団”や“映像作品”を切り口にバイプレーヤーの魅力を解き明かすコラムも読み応え十分。1冊読み終わる頃には、日頃観賞している映画やドラマが、より深く楽しめること請け合いだ。(文:泉英一)
洋泉社MOOK『バイプレーヤー読本』は、洋泉社より発売中。マーティン・スコセッシ製作総指揮、驚愕の実話から生まれた心臓を撃ち抜くクライム・エンターテインメント映画『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』の公開日が5月1日に決定した。本作には、海外ドラマ『glee/グリー』マイク・チャン役で日本でも人気を得たハリー・シャム・Jrが出演、ギャングに扮し新境地を開拓してる。
【関連】『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』フォトギャラリー
数々の映画賞を総ナメしハリウッド史上最高額でリメイク権が落札された『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウ監督とハリウッド版リメイク作『ディパーテッド』監督のマーティン・スコセッシが製作総指揮を務める本作。
1980年代ニューヨークを舞台に、麻薬、暗殺、誘拐、強盗、売春…あらゆる犯罪に手を染めた巨大裏組織「グリーン・ドラゴン」に中国から移民してきた兄弟が加わり、実際に起きた衝撃の事件を元に、裏社会でもがき苦しみながら生きた男たちの姿を描く。
出演者には、移民のバックグラウンドを持つアジア人俳優を起用。その中でも注目なのはビヨンセ、マライア・キャリーなど大物歌手のリードダンサーとして活躍し、『glee/グリー』マイク役で世界中の女性から人気の高いハリー・シャム・Jrが、頭脳派で組織の要となる人物をクールに演じている。
また、総再生回数約4億回を誇るコメディ動画で全米大人気のYoutuberで、台湾移民の父を持つケヴィン・ウーはいつものコメディアンの顔を封印し、組織の中で冷酷に生きる事を決めた、移民兄弟の1人をリアルに演じる。
映画『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』は、5月1日より新宿武蔵野館他全国ロードショー。